「できる」「行ける」を全ての人に。等身大交流システムで世界を広げる挑戦|株式会社シアン
VR、メタバース、拡張現実、AI…。この数年で、かつて「マトリックス」でファンタジーのように眺めていた世界が、より複雑そうな顔をして私たちの日常に現れ始めました。株式会社シアンの代表岩井隆浩さんの事業や想いは、それらが決して私たちを攻撃するものではなく、むしろ日常に寄り添うものであることを教えてくれます。被災地を繋ぐ等身大交流システム、自らそこに行くことが難しい人に旅を届ける空力車…。耳にするだけで興味をひくそんなシステムは、私たちの毎日をどのように広げてくれるのでしょうか。
VR技術で広がる可能性
御社の事業内容について教えてください。
大きく2つ、「等身大交流システム」の開発・販売と、ドローンアクセシビリティの事業を行っています。
等身大交流システムは、強化ダンボール製のスクリーンに等身大で人を投影する技術を用いて、スクリーン越しにコミュニケーションを取れるシステムです。2024年の1月に本格的にローンチしました。システムの中で体験するコンテンツも自社で企画しています。他社さんと協働しての企画も検討・実装を進めているところです。
ドローンアクセシビリティは、身体機能に大きな制限を抱える人たちの新たな楽しみや就労機会をドローンを使って創出することを目指したプロジェクトです。元々当社がドローンでの映像撮影事業から始まったこともあり、利益を出すこと以上に、アイデンティティと言いますか、使命感を持っている部分です。
どちらも映像やVRを活用した事業というところが共通点ですね。
そうですね。起業する前、私は元々自衛隊で航空整備士をしていました。小さい頃から機械が本当に好きだったんです。そこから紆余曲折あり、2018年にドローンで撮影する映像会社として起業しました。創業からのメンバーの1人に車いすユーザーがいるのですが、彼が単なる映像撮影ではなくドローンというヒントをくれました。
彼はカメラが趣味なのですが、車いすだと砂浜には行けませんし、段差が2段ぐらいあるともうその場所には行けず、撮影することができません。その2段を上がればとても綺麗な富士山が見えることがわかっていても、彼は行けず、悔しい思いをしていました。でも、ドローンを手に入れたことで、その障壁が全部なくなったんです。彼はそれを「行けた」と私に表現しました。「みんなと同じところ、むしろ、より高い場所に撮影をしに行けた」と。その感覚がすごく大切だと感じました。私たちは「見た」になるけれど、その場に「行けた」という実感がどれほど貴重かということを知りました。そうして、彼が撮った映像をライブ配信でお届けする事業、空飛ぶ人力車の「空力車」が生まれました。
身体に障害がある方や、自身での移動が困難な方にも、旅先や各地の風景を届けて「その場に行った」のと同じ感覚を共有してもらえるサービスですね。
そうです。撮影した映像を、神経難病や筋ジストロフィーの患者さんなど肢体不自由になってしまった患者さんの元にライブで届けるプロジェクトです。そこからスタートして、現在の2事業に分かれていった、という流れです。
一方で、既存の交流システムにはVRゴーグルを付けるという点に課題がありました。姿勢の都合でゴーグルを付けられない人もいますし、付けたとしても首を自分で振ることができず、目しか動かせない方もおられます。高齢の方が重たいゴーグルを長時間付けることも、女性が化粧を犠牲にして付けることも、そういう細かいひとつひとつの抵抗や不都合が、普及のハードルをあげてしまいます。
それなら、大きいスクリーンに投影して見た方がいいじゃないかと発想したのが、等身大交流システムです。身体の負担を軽減する他、VR空間の中でアバターとして過ごすのではなく、大きいスクリーンの前に皆で集い、直接顔を見て話したりお茶を飲んだりしながら過ごせる、現実世界と地続きのVR空間というのが等身大交流システムの初期のコンセプトです。
ドローンアクセシビリティの方面にはどのように展開されたのでしょうか。
車いすの彼がドローンのおかげで障壁が消えたように、それを多くの方に届けたいという想いで繋がっていきました。アクセシビリティというとイメージがわきにくいかもしれませんが、指先の少しの動きや目線でパソコンを操作したり、カメラのシャッターを押したり、身体能力を補助・拡張する仕組みのことです。
ドローンアクセシビリティは技術的にはまだ大学の研究室から出てきたてのような状態なので、社会実装できるレベルではありません。しかし、操作できる感覚が持てるというのが絶対に楽しいと思うんです。実際に患者さんからも「現実空間にあるものを、自分の力で動かしている感覚がある」という声をいただきました。そのぐらいリアリティと達成感のある経験になるのだと思います。
その感覚が持てるのは、きっとすごく嬉しいことでしょうね。
はい。ですから、私たちの原点は空力車です。実用性はもちろん、エンターテイメントの要素があるじゃないですか。等身大交流システムに移行してからも、コミュニケーションを円滑に取ることを楽しむという要素は大切にしています。今回、(2024年1月、北陸の)被災地で使われているのも、そういう部分が求められているのかなと思います。
実用性とエンタメ性について、意識して切り分けているわけではありません。ですが確かに、実用性という部分は大切ですね。VRゴーグルメーカーには怒られるでしょうが、既存のゴーグルには先ほどお伝えしたように実用性に欠ける部分が正直あります。とても良いものだとは認識していますが、「かぶる」という一手間のハードルの高さは無視できません。それが普及段階に持って行く際の壁になってしまうことから、 今の等身大システムができました。
被災地、福祉現場への想い
シアンさんが製作された等身大交流システムが採用され、今回の石川の被災地でも使われています。どのようなオファーがあったのでしょうか。
被災地支援のNPO団体に知人がおり、弊社の展示を見に来てくれたことがありました。その頃から、これは交流で、しかも被災地で使えるんですよという話を、私がずっとしていたのを覚えてくれていたんです。被災地支援の実績はまだなかったですが、東日本地震などの被災地支援を経験した方達も同意してくれていました。今回それを思い出していただいて、発生後1か月半で即搬入・設営に至りました。素材が段ボールなので、持ち運びや組み立ての利便性には自信があります。今は輪島市の福祉避難所と、勝山市福祉避難所などで毎日交流が続いています。
具体的に、どのように使われているのでしょうか。
設置して、異なる場所を繋いで投影して、本当に隣に人がいるのと変わらない感じです。おはようの挨拶から始まり、時間になるとラジオ体操を一緒にしています。弊社が提供している体操や音楽のコンテンツの他、被災避難所が独自で準備しておられる企画などを、200キロは離れた人たちが声をかけ合って共有しています。そういうリアルな環境が提供できたことには、手前味噌ながら価値を感じています。
障がい者や高齢者の課題にフォーカスした経緯について、同僚の方のカメラのお話の他にもきっかけはあるのでしょうか。
キーポイントになったところが何箇所かあります。空力車が生まれたその次のポイントとして、これも一緒に働いてくれている方と関係のあるおじいちゃんとの話がありますね。その方が1か月の余命宣告をされたときに、ご家族が、「もっと早く、生まれ育った鎌倉に連れてってあげればよかった」とぽつっと言ったらしいんです。
その時に本人が空力車のことを思い出して、できる人がいるかもしれないと私にメッセージを送ってくれました。それで電話をかけて、すぐやろう、来週やろう、と車いすの彼と鎌倉に行き、ドローン映像を病床のおじいちゃんに届けました。その時にはもう意識はあるけれど元気はない状態で、喋ることもあまりない様子だったのですが、ゴーグルをつけて景色を見ると、おじいちゃんがすごく元気に喋るんですよ。ここが有名だとか、思い出だとか。
故郷の景色が届いたんですね。
終わった後はまた元に戻って、1週間後にはご逝去されました。ですが、あの瞬間におじいちゃんに何が起きたのか、ずっと胸と頭に残っていました。体調が治ったわけではない。それでもどこかから元気が出てきている。それが知りたくて、空力車が次のフェーズに進みました。
実際何がどうなったのかはわかりません。ですが、「行けた」ことが人に与える何らかの効果は確認できました。そして唯一、その景色が心から見たかったものであったことは強く伝わりました。
現在一緒に働いてくれている仲間は、今の等身大交流システムの開発に初期から関わってくれていたんです。会社を辞めて移籍してくると聞いたときはさすがに一旦止めましたが(笑)。私はシアンを立ち上げる前に別の会社で失敗というか、契約の手違いで自分の会社を一夜にして持って行かれるという経験をしています。その時に、もう自分には経営は向いていないのかもと思っていたのですが、シアンを始める時にはネジが何個か外れていたのか、恐怖感はなく、その点での心配はありませんでした。それでも、さすがに給与も落ちるのに弊社に来てくれるというのは、驚きつつもありがたいことでした。
激動のご経歴ですが、その外れたネジというのが重要そうですね。
一緒にやると言ってくれる仲間がいたというのが大きいのかもしれません。
確かに。それがその前の会社経営の頃とは違いますね。一緒にやってくれる人がいるというのは、本当に心強いです。
あとはミッション、使命感が先に来たのだと思います。1回大きな挫折があった中で、よく次に行けたなという思いはありますが、それらに支えられていたんだと思います。
会社員に戻るという選択肢は全くなかったのですか。
なかったわけではないですね。会社をダメにしてからシアン創業までは 2年間のブランクがあり、業務委託として別会社にお世話になっていました。でもそこで社員になって働くかとなると、違うなと思い辞めてきてしまいました。はじめの会社ではすごく真面目に経営していたんです。従業員も1人しかいないのにきっちりきっちりやっていました。それが今は、超適当です。お金の管理はちゃんとしていますが、色々経験した知見で手を抜くところがわかったのかもしれないです。
福祉と共にあるテクノロジー
作られたテクノロジーが福祉業界自体に与える影響について、考えを教えてください。
福祉とテクノロジーの間の分断みたいなものを、徐々に埋めていければ良いなと思っています。
福祉業界の方とお話をしていると、 テクノロジーは別世界の話というような感覚をお持ちなんだろうなと伝わってくることは少なくありません。たとえば高齢者さんにVRゴーグルを渡す提案をしても、「どうせ使い方がわからない」と言われることがあります。私たちのテクノロジー、特に交流システムによって、福祉業界に従事している人たちのそういった意識を変えられるんじゃないかなと思っています。
結局、支援者さんの意識が変わらないと、エンドユーザーである高齢の方や障がいのある方まで行き届かないんです。「どうせわからないから」と途中でブロックされてしまう。でも実際にやってみると、結構おじいちゃんおばあちゃんたちってするっと覚えちゃうんですよ。
そうですよね。
全然できるのに、支援者側がその可能性を封じてしまうことはありますよね。
無意識の思い込みの他、支援者側が理解していなかったり、あるいは怖くて使わせてあげられないなどの理由もあるのかもしれません。私たちの交流システムは、基本は「その場にものがあって、それがどこかの空間と繋がってる」というだけのものでしかないのですが、それによってテクノロジーに慣れるという効果もあると思います。慣れてしまえば、弊社に限らない、世の中の様々な便利なグッズを導入できます。私がおじいちゃんになって施設に入る頃には、もっと技術が身近になり、ハッピーになっているんじゃないかと期待しています。
福祉現場でテクノロジーを身近にしていくということもミッションになっているのですね。
間に入る支援者がストッパーになっているケースが多いと私は感じます。でも、実際にその技術に触れた方々は喜んでくれているとも感じています。テクノロジー自体は福祉業界にとっては必要なものだと思うからこそ、それをどう浸透させていくかというところが、ある意味1つのテーマになります。
どうせできない、といった見方をされる状況は正直あるように感じます。
以前の事例ですが、高齢者施設にVRクイズなどの複数のアクティビティコンテンツを提供したことがあります。施設の担当者と綿密に打ち合わせをして、これぐらいのレベル感でいきましょうと調整して出してみたら、おじいちゃん・おばあちゃん達は即答で、むしろもっと難しくしてよ、と声が出ました。 普段一緒にいる施設の方も、こんなにできるんだとびっくりされていました。その人の実力が、テクノロジーを通して表現できるんでしょうね。
人間ですから、よくよく考えればできないわけがない。できなさそうだと思い込んでしまっているだけで、それはもったいないですよね。思い込みで小さいものにしてしまった世界が、技術の力でどんどん広がっていったらいいなと思います。
その広がりを感じられた他の事例などがあれば、ぜひ聞かせてください。
弊社のスクリーンは今年発表したばかりなので、 これからではあるんですが、さっきお話しした能登半島の被災地に置かせていただいたことで、現場で何が起こるのかを見させていただいています。
特に支援が必要な高齢者の多い福祉避難所に配置しているのですが、利用者の方が慣れるのは想定以上の早さでした。1ヶ月ぐらいかかるかなと思っていたのに、設置後1週間ちょっとでもう使いこなしておられるんです。初期は通信エラーなどで不具合が出る日もあったんですが、よく怒られました。
怒られるのは、とても期待されているということですよね!
そうなんです。面白い事例があって、通信エラーでシステムが動かなかったとき、おじいちゃんたちは何をしたと思いますか? 私の想定を超えていました。直そうとして分解したんです。スピーカーを全部外して、しかもそれが元通りに戻っていました。分解して構造がわかったのでしょうね。こちらから信号が飛ばないだけなので、現地で電源を入れれば動くエラーだったのですが、向こうで電源を入れておられて、私たちが気づいた時にはもう交流システムが立ち上がっていました。何をやられていた方かはわかりませんが、もしかしたら元技術者さんだったのかもしれないです。
それぐらい利用する方のポテンシャルが高いことが実地でわかるのは貴重ですね。
ありがたいことですね。あとは、別の事業者さんと一緒に横浜の団地で実証実験をやらせてもらっています。団地に設置したときに、コミュニティの人たちがそこに集まるのか。スクリーンを介して新しいコミュニティを作るというのを試していて、面白い効果がポツポツ出てきています。
団地におひとり住まいの方、特に公園なんかに毎日座っているおじいちゃんやおばあちゃんがおられますよね。そういう方たちが同じようにスクリーンの前に腰かける。公園に座っているのと同じ感覚で、私たちのスクリーンの前に来てくださる。そうすると、誰かとおしゃべりできるかもしれないし、そこで体操などのコンテンツも入れられるので、一緒にやりましょうと波及していく。色々なところで使われ始める予感がしています。
今想定していないような使われ方が、今後広がっていくかもしれません。
私たちが想定していない使われ方ばかりですね。「ああ、現場ってこうなんだ」と気付かせてくれます。展示会にも出しますが、得られる情報は全く違います。プロダクト自体のお客さんは企業さんですが、実際に使うのはエンドユーザーである一般の方です。BtoBの先の、実際に使う人が喜ぶかどうかということを大切にしていきたいですし、そのためにも今エンドユーザーさんの声が聞ける状態なのはありがたいと感じています。
メタバース、そして技術の未来へ
御社が大切にされているコミュニティという部分は、メタバースにも絡んでくるかと思います。今後メタバースを活用したコミュニケーションや、どんなことに取り組まれたいか、 ご意見をうかがえますか。
メタバースに関しては実験段階なので、収益化は先だと会社としては考えています。ただ、メタバースに繋ぐことで、寝たきりの方でもスクリーンを使って今まで行けなかった場所にアバターになって行くことができます。システムを置く場所が増えていくと、メタバースと定期的に繋がっている場所も増えていき、選択肢がどんどん増えていきます。それを例えばアクセシビリティのイベント会場に繋げば新たなプロダクトに触れることもできます。
今の私たちの交流システムは現実世界のリアル映像同士が繋がっている状態です。これがリアルとメタバースでも、メタバース同士でもできる。スクリーン2つ並ぶと、Aという世界とBという世界、そして自分のいる現実世界でコミュニケーションができる。もはや何次元なんだ、みたいな。メタバースに関しては多くの可能性がある中の1つのツールだと思っています。
先日のイベント(本当の可能性に、アクセスする。)でも、メタバース経由でも延べ600名程参加されて盛り上がっていましたよね。
メタバース空間でプロのミュージシャンにアバターで出てきてもらって、そこでライブコンサートをやりました。そして現実世界に自分がいる。でもメタバース空間のライブを見ていて、メタバース空間の人がすぐそこにいるように感じられる。メタバース空間にも現実と同じ等身大交流システムがCGで設置されていて、同じ時間を本当に一緒に過ごすのと遜色なく共有できる、面白いイベントにできたかなと思っています。
メタバースはツールとおっしゃっていましたが、今後色々なシナジーを生むために、注目しているデバイスなどはありますか。
デバイスは、現時点ではこの等身大交流システム一択ではありますが、これは私の中では通過点でしかないと思っています。私が生きている間にできるかはわかりませんが、目指すのはスターウォーズに出てくるような3Dホログラムです。すでに開発している会社もありますが、実物大サイズでホログラムを出すのにはとんでもないお金がかかりますし、設備も大規模です。それを今避難所に持っていくなんてことは現実的ではありません。
私たちが注目しているのは、現実空間でどうやって遠くに等身大の「人」を届けるか。技術は他の会社さんに作っていただいて、その中に仕組みやコンテンツとして、等身大交流システムで得られているデータを活かしていけたらいいなと思っています。どのぐらいかかるかわかりませんが、AIなどの技術進化スピードを見ていると、全然ありえるなと思いますよね。
ダンボール並に気軽なデバイスを1つ置いたら、会いたい人が浮き上がる。そんなことができるといいですよね。
弊社のシステムならどこにでも持っていけて、1時間で設営・即接続でき、費用も大幅に削減できます。それを評価してくれている企業も多いので、その性質を持った3Dホログラムが出来上がれば、よりナチュラルなコミケーションが実現できます。
きっとすぐ、そういう時代に辿りつかれるのだと思います。最後に、 今後の御社のビジョンを教えてください。
今のビジョンは「誰一人取り残されない社会を創る」です。しかし、ビジョンはきっと時代によって変わるだろうと思っています。実はこのビジョンになったのも去年の話なんです。弊社の変遷をお話しした通り、ドローンから始まり常に変化を続ける会社だったので、単一のビジョンに定まらないほど、人の役に立つことをしようと突き進んでいました。去年ようやくスクリーンができたことで「コレ」と腹を括れた感触はありますが、これは弊社の社風だと思います。
誰一人取り残されない社会を創るために、どれだけ私たちが変化していけるのか。あのシステムを明日捨てろと言われたら、多分捨てられると思います。それぐらい、変化に対しては一緒にやってくれているメンバー誰もが許容できているということです。もちろん、軸はずっと変わっていません。コミュニケーションが中心にあるのかな。人がびっくりしているのが好きなんです。昔からいたずらっ子で、これからも人の驚く顔が見たいと思っています。
そういう方だからこそ、テクノロジーで想像を超える革新をされるのだと思います。これをやったらきっとびっくりするだろうという遊び心が、誰かの力になる技術を生んでいる。実用とエンタメ、使命とわくわくする欲求。
そんなバランスで常に変化し続ける岩井様、そして御社が次に発信されるものに、きっと私たちも何度も驚かされるのだと楽しみに待っていますね。
本日はありがとうございました!
コントリ編集部からひとこと
テクノロジーが急速に進化している現代において、そのテクノロジーをどう上手く実際の生活に取り入れていくのか?という観点が非常に重要になってきます。今回インタビューさせていただいた株式会社シアン様からは、「テクノロジーを社会の課題解決のために活用していこう」、そして、「そのために常に会社、自分たちを変化させていこう」という強いコミットメントを感じました。特に高齢者や障がいをお持ちの方にとっては、テクノロジーは必須なものだと今回のインタビューを通して強く感じました。
今後、技術やデバイスの進化で私たちのコミュニケーションはどんどん変化していくでしょう。そのような時代の中で、岩井社長率いる株式会社シアン様がどのような価値を提供してくれるかは本当に楽しみです。
また、今回お伺いさせていただいた湘南研究所がある「湘南ヘルスイノベーションパーク」はとても綺麗で、広大でした。施設のご案内までしていただき、本当にありがとうございました。ぜひまたお邪魔させていただければと思います。
プロフィール
株式会社シアン 代表取締役CEO。海上自衛隊での航空整備士を経験し、その後、外資航空関連会社に勤務。退職後にフィットネス関連事業で独立し事業を成長させたが、最終的には廃業。2018年に株式会社シアンを設立し、現在に至る。
「誰一人取り残されない社会を作る」をビジョンにテクノロジーを活用したコミュニケーションの仕組みを障がいをお持ちの方や高齢者に対して提供している。座右の銘は「A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them.(多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ。)」
ギャラリー
【会社概要】株式会社シアン
設立 | 2018年1月 |
資本金 | 650万円 |
所在地 | 【本社】 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F 【湘南研究所】 神奈川県藤沢市村岡東2丁目26−1湘南ヘルスイノベーションパーク 12-07 |
従業員数 | 3人 |
事業内容 | ・等身大交流システムの開発 / 販売 ・交流コンテンツ,の開発/提供 ・空力車の提供(ドローンアクセシビリティ含む) |
HP | https://cian-aviation.co.jp |