自社プラットフォームをお手軽に! 急成長中のベンチャー企業| LITEVIEW株式会社

世の中にはたくさんの会社、サービスが存在しています。その中で「選ばれる存在」になるということは、会社を成長させる上では非常に重要なことです。それを実現するためには、世の中に対して自社の魅力を発信していくことが必要不可欠です。

今回のインタビューでは、このようなニーズに対するソリューションを提供されているLITEVIEW株式会社の代表取締役であるLEE KUNWOO(イ・ゴヌ)さんに話をお伺いしました。
急成長中の同社の現状を余すことなく語っていただきましたのでお楽しみください。

LITEVIEW株式会社の事業について

コントリ編集部
コントリ編集部

まずは御社の事業について教えていただけますでしょうか?

弊社はYouTubeチャンネルを開設するくらいの気軽さで、自社プラットフォーム(Webサイト+アプリ+管理機能)を開設できるサービスを提供しております。個人クリエイターのためのコンテンツ販売・配信プラットフォームサービスは「LITEVIEW(ライトビュー)」、企業向けの自社アプリやWebサイトを手軽に構築できるサービスは「LITEVIEW for BUSINESS」という名前で展開しております。

クリエイター様や民間企業様が自社プラットフォームを持ちたいというのは、それぞれの企業様においてのアンメットニーズ(満たされていないニーズ)だと思っています。ウェブサイトを簡単に構築できるサービスは今までにあったのですが、自社のもっとリッチなビジネスモデルを実現するために「YouTubeやFacebookのような自社サービスを持ちたい」というような話になってくると、初期費用で数百万円から数千万円、場合によっては億単位の費用がかかる場合もあります。そして、ランニングコストとして毎月数十万円くらいかかるのが一般的です。

自社のYouTtubeチャンネルを作ったり、ウェブサイトを作ったり、ECサイトを作るのは比較的簡単にできるのですが、自社プラットフォームというレベルになってくると一歩踏み出すのがなかなか難しかったりしますので、そのような際に弊社のサービスをご活用いただけると思っております。

コントリ編集部
コントリ編集部

実際に御社のサービスを採用される企業様も増えてきているという状況なのでしょうか?

サービスをローンチしてから、まだ1年ちょっとくらいなのですが、日本を代表するナショナル企業様から費用面で困っていらっしゃる中小規模の事業者様まで、問わず幅広く採用いただいております。

コントリ編集部
コントリ編集部

1年でそこまで広げられているのは本当に素晴らしいですね!
サービスを提供しているエリアは日本のみでしょうか?

現在は、日本のみでサービス展開をしております。
開発拠点は韓国にありますので、今後韓国や他国含めて、広くグローバル展開していきたいと考えております。

コントリ編集部
コントリ編集部

韓国でもサービスを提供されているのですね!
ちなみに、御社の「LITEVIEW」という社名の由来を教えていただけますでしょうか?

「LITE」と「VIEW」という2つの言葉を組み合わせて作りました。「LITE」というのは「気軽に」という意味を含んでいます。また、「VIEW」というのは「見る」「視聴する」「経験する」というような意味を込めています。

つまり、気軽に自分のことを表現できる、見てもらえるという、各企業様のアンメットニーズにフィットさせた社名となっています。

コントリ編集部
コントリ編集部

社名に関しては、LEEさんが考えられたのでしょうか?

いいえ。こちらは、弊社のデザイナーが考えたものでして、私は「いいね!」と言っただけです(笑)

コントリ編集部
コントリ編集部

御社が提供されているサービスともシンクロしていて、とても覚えやすい名前ですね!!

事業を始めたきっかけについて

コントリ編集部
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現在の事業を始められたきっかけについて教えていただけますでしょうか?

LITEVIEWは、クリエイターの方々が抱える問題を解決したいと思ったことがきっかけでスタートした事業です。

元々は、LITEVIEW株式会社の前身であるPulit株式会社という大学発ベンチャーを起業したのがスタートです。Pulit株式会社は、電通様やLINE様、サムスンさんと事業提携をして「メディアレップ」というビジネスをやっておりました。メディアレップビジネスというのは、放送局様や出版社様などのコンテンツプロバイダーからコンテンツをお預かりして、広告と一緒に発信するようなシステムと営業ネットワークを提供するようなビジネスです。この事業は一時期はうまくいったのですが、時代の変化によってシュリンクしていきました。

この事業での経験を活かし、それを一般企業向けにも提供しようということで設計したのがLITEVIEWです。

自社で似たようなメディア配信プラットフォームを作ろうとして見積もりを取ったら一億円、数千万円かかるということもあります。そうなると、既存のプラットフォームに依存する形になってしまいます。この部分に対して課題感を抱いている方々がたくさんいらっしゃったので、そのようなマーケットの要望から事業をスタートしました。

最初の頃の顧客層としては、クリエイターさんなどのエンタメ業界の方々が多かったのですが、その後、製造やスポーツなどの業界の方といったように様々な業種の方々も自社プラットフォームを作りたいというニーズがありましたので、間口を広げて様々な面白いプロジェクトをご一緒させていただいております。

コントリ編集部
コントリ編集部

どんどん活躍の場を広げられているということですね!
ちなみに、御社のサービスである「LITEVIEW」というのは、個人のクリエイターさんが使うことができるくらいなので、リーズナブルなのかなとは思っているのですが、その価格競争力を出せている理由について教えていただけますでしょうか?

システムのベースの部分を共用化していることが大きいです。自社プラットフォームを作ろうと思うと、どんなに安く作っても数百万円〜数千万円はかかってくると思います。弊社の場合はそこを数万円〜数十万円でいかがでしょうか?という提案をしています。

これができるのは、システムのベースの部分を共用化しているからです。YoutubeやNetflixといったサービスは、一見全く違うサービスだと思いますよね?ただ、裏側を見ていくと「会員登録機能」「コンテンツ配信機能」などといったように共通の機能が多かったりします。表はそれぞれ違うサービスなのですが、裏側をよく見ると8割くらいは共通の機能だったりします。

コントリ編集部
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基本的な部分を流用することで、お客様にリーズナブルな価格で提供できるのですね!ちなみに、御社のようなやり方をすることでお客様にどのようなメリットがあるのでしょうか?

お客様には3つのメリットを提供できると思っています。

1つ目は、先ほどお話した「コスト」の部分です。ベースの90%くらいは既に出来上がっている状態からスタートするので残りの部分だけ作れば良いので、コストは大幅に削減できますよね。
2つ目は、開発期間です。ベース部分の90%の開発が不要となるため、この分の開発時間は大幅に削減できます。
3つ目は、品質の安定性です。自社プラットフォームをシステム開発会社に任せて1から作ったとしても、システムが安定するまで3ヶ月から半年くらいはかかってしまいます。そういった面でも90%部分の安定性は確認できているので、そのような観点からもご安心いただけるのではないかと思います。

事業に対する「想い」「大切にしていること」

コントリ編集部
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現在の事業に対する「想い」「大切にしていること」などを教えていただけますでしょうか?

弊社の基本的な戦略は、様々な業界で「very 1st customer」とパートナーシップを結ばせていただくことです。実際に弊社が関わらせていただいているオリックス・バファローズさんの事例をご紹介します。

オリックスさんとシステム開発をする際にスポーツ球団として必要な機能を洗い出していただきます。そして、開発費はオリックスさんと弊社で50:50で折半して開発を行います。そうして出来上がったシステムは、プロスポーツというニッチな業界で通用するようなシステムになっています。それを他のスポーツチーム様にも展開することができます。

弊社はこのような戦略で事業を進めています。このようにして、弊社と一緒にシステム開発をしていただけるような仲間を増やすことが非常に大事だと思っています。目先の利益だけを追うのではなく、継続してお付き合いできるようなパートナーシップを築いていくことを大事にしています。

コントリ編集部
コントリ編集部

関わる人たちが皆恩恵を受けられそうな戦略ですね!
ちなみに、業界による共通部分というのはどれくらいの割合なのでしょうか?

各業界ごとの共通機能は10%くらいです。基本的には、会員データベース、コンテンツ配信、コミュニティ機能はどの業界でも共通の機能となりまして、その部分が80%くらいですね。

弊社では、このように業界ごとに作っていく共通部分のことを「モジュラープロダクト」と呼んでいます。これを活用して、その業界の中の様々な企業様にアプローチするというようなやり方が弊社の戦略となります。

コントリ編集部
コントリ編集部

素晴らしいですね!
そのようなやり方をするとコストも大幅に削減できますよね。

開発コストはもちろん、営業コストなども抑えられるので、非常に効率的な事業展開ができます。

コントリ編集部
コントリ編集部

営業活動という観点でお伺いしたいのですが、業界内で広げていくという活動はどのようにされているのでしょうか?

最初にシステム開発を一緒にやっていただく企業様に満足していただくということを心がけております。満足していただければ、その噂が業界内で回るのは早いものでして、口コミで広げていただけたりします。本当にありがたいです。

コントリ編集部
コントリ編集部

とても理想的な広がり方ですね!最初に一社様に本気で満足していただくという姿勢で事業をされているからこその結果だと思います。

メンバー集めについて

コントリ編集部
コントリ編集部

現在のメンバーを集めるために行ったこと、意識していることを教えていただけますでしょうか?

弊社は現在、15名くらいの社員がいますが、年末までに倍くらいまで増やそうと計画しています。弊社もそうですが、ベンチャー企業は採用に使える費用が少ないので、基本的にはリファラル(紹介)で採用することが多いです。

弊社のようなベンチャー企業に入ってくるような方は、しっかりと自分のビジョンを持っています。弊社が採用する際には、「あなたが弊社に入社されるのであれば、ご自身が考えているビジョンと会社のビジョンをシンクロさせることで、3年以内に人生を変えましょう」というような話をします。初期段階のベンチャーであるからこそ、ビジョンをしっかり提示し、共感していただくということをとても大事にしています。

コントリ編集部
コントリ編集部

ビジョンや共感というのは本当に大事ですね。
そして、LITEVIEWさんで働くことを通してご自身のビジョンも実現し人生を変えていただきたいという想いもとても素敵です!!
採用はリファラルが多いとのことですが、具体的にはどのような形のリファラルが多いのでしょうか?

イベントなどで出会うケースもあれば、知り合いの知り合いといったような形でご紹介いただくこともあります。弊社の社外取締役で多くのベンチャー企業に関わっている山口という者がいるのですが、その山口からの紹介というのも多いです。

野望がある方をたくさん採用できるように頑張っていきたいと思います。

コントリ編集部
コントリ編集部

人と人の繋がりがすごく重要ということですね!

メンバーによりイキイキと働いてもらうための工夫について

コントリ編集部
コントリ編集部

メンバーによりイキイキと働いてもらうために工夫されていることがあれば教えてください。

弊社のようなベンチャー企業に入社される方は、ご自身のビジョンや野望を持っている方が多いので、なるべくトップダウンよりは、ボトムアップでのマネージメントを意識しています。今の状況で会社がやるべきことをご自身で考えていただき、自由に動いてもらった結果をレポートしていただくような形でメンバーには「スペース」を与えるようにしています。

このようにすると、私から見ても「そんなに働いて大丈夫か?」と思うくらい一生懸命働いてくれています。

コントリ編集部
コントリ編集部

メンバーの皆さんを信じて仕事を任せるというLEEさんの想いがしっかりと伝わっていますね!
メンバーの皆さんからのレポートに対して、LEEさんはどのようなアドバイスをすることが多いのでしょうか?

私も今まで経験を積ませていただいたこともありますので、その視点で見ると「この部分を変えればもっと精度高くできるのにな・・・」と思う部分があったりしますので、その部分を改善するようなアドバイスをします。

その中でいつも言ってることがあります。それは「行動する前に10分だけ考える」ということです。これをやることで、後で10時間くらいの時間の節約になります。このようなスマートなやり方についてのアドバイスを繰り返ししています。

コントリ編集部
コントリ編集部

「10分だけ考える」これはとても素晴らしいアドバイスですね!
今後、現在の倍くらいまでメンバーが増える予定となっていると思いますが、その中で現状のやり方を変えていくということも考えられているのでしょうか?

ベンチャーにはベンチャーの強みがあるとは思いますが、既にグローバルに活躍されている企業のやり方などを取り入れるということも意識しています。幸い私自身もそのような企業での勤務経験がありますので、ベンチャーの強みを活かしつつ、グローバル企業が持っている効率の良いシステムを取り入れていくというようなこともやっています。

ただ、これらのことはあくまでも方法論なので、一番大事なことはメンバーに「スペースを与える」ということです。

コントリ編集部
コントリ編集部

「スペース」をメンバーに与えることで、メンバーが成長するということは分かりつつも、それを実際に実行するということに対しては不安がついてくるような気もするのですが、その点はいかがでしょうか?

メンバーの数が増えていくと、自由を与えた分発生するリスクもメンバー数に応じて大きくなってしまいます。また、企業規模が大きくなってくると、創業初期の段階で入社してきたような野望やビジョンを明確に持っている人だけでなく、安定志向の方も入ってきます。まさにその部分は弊社の課題だと思っています。

現在は、20名以下の規模なので私1人で見ることができますが、メンバーの数が増えてくるとそういうわけにはいきませんので、今までとは違ったシステムやプロセスを導入することも考えなければならないと思っています。

今後のビジョンについて

コントリ編集部
コントリ編集部

最後になりますが、今後のビジョンについて教えていただけますでしょうか?

Youtubeのチャンネルを開設するくらいのスタンスで、誰でも自社のオウンドメディア/自社プラットフォームを作れる。そのような世の中にしていきたいです。それによって、弊社の成長、そして、社会への貢献を実現できると思っています。

その中で、たくさんの課題や壁があると思います。このような課題や壁があるからこそ企業は成長できると思っています。弊社は最も成長しているベンチャー企業の一つではありますが、出来ればもっとスピードを上げていきたいですね。目の前の課題を一つ一つクリアしながら、LITEVIEW株式会社を成長させていきたいと思います。

コントリ編集部
コントリ編集部

ありがとうございます!
御社の今後の成長を楽しみにしております!!

コントリ編集部からひとこと

今回は、急成長中のベンチャー企業であるLITEVIEW株式会社の代表取締役であるLEE KUNWOO(イ・ゴヌ)さんにインタビューさせていただきました。
LEEさんは、急成長中のベンチャー企業の社長でありながら、とても落ち着いた優しい雰囲気を持たれているので、私たちもとてもリラックスしながらインタビューすることができました。そして、インタビューをする中でLEEさんのサービスに対する想いはもちろんのこと、一緒に働くメンバーの成功を心から祈っているそのスタンスにもとても刺激を受けました。
LITEVIEWさんの今後の発展が楽しみで仕方ありません。
この度はありがとうございました。

ギャラリー

LEE KUNWOO(イ・ゴヌ)様 プロフィール

韓国出身、東京都在住。東京工業大学大学院修士了。
約9年間、Samsung Electronicsなどにて研究開発に参画後、LITEVIEW株式会社の前身Pulit株式会社を起業。2015年にLITEVIEW株式会社を設立。
開発業務以外には、海外法人(欧州、日本)で人事やマーケター業務を経験。

【会社概要】LITEVIEW株式会社

設立2015年6月
資本金1,000万円
所在地東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル 11F
従業員数15人
事業内容クリエイターのためのコンテンツ販売プラットフォームサービス「LITEVIEW」
新規事業・DX戦略の設計の際に不可欠である自社アプリとWebサイトを手軽に実現できる法人向けソリューション「LITEVIEW for BUSINESS」の企画・開発・運営
URL「LITEVIEW(ライトビュー)」サービスサイト
「LITEVIEW for BUSINESS」サービスサイト
コーポレートサイト

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