「価値」づくりと「人」づくりで未来を豊かなものに【株式会社華飛】
多様化が進む現代においては、企業が抱える問題も多様化しているのが現状だと思います。
そのような悩める企業様に寄り添い、様々な課題を解決することに全力を注がれているのが今回スポットを当てさせていただいた株式会社華飛(はなび)の千葉麻有(ちばまゆ)社長です。
インタビューをする中で、千葉社長の人柄、包容力のようなものにコントリメンバーは引き込まれてしまいました。
そんな千葉社長の魅力が伝わる記事になっているかと思いますので、ぜひご覧いただければと思います!
株式会社華飛の事業について
まずは御社の事業について教えていただけますでしょうか?
弊社の事業は大きく分けて5種類あります。
1つ目はプロジェクトマネージャーの仕事。
具体的な内容としては、クライアント企業様のプロジェクトに参画し進行業務を行い、その中で不足してる人材調整や、さまざまなフォローをしています。
2つ目はWebサイトの制作やUIの改善。
コーポレートサイトからショッピングサイトなど分野を問わず制作していますが、比較的UI/UXを中心としたご相談が多いですね。
サイト制作して終わりではないので運用方法などをヒアリングし、お客様に合ったサイト制作を行なっています。
3つ目はドローン事業。
ドローンを使用した撮影や映像制作、そのほか企業向けにドローン操縦の講習を行っています。
ドローンの操縦方法を教えるだけではなく、趣味でドローンを飛行させる方に向けたドローンツアーも開催しています。ご依頼を受けて、ツアーインストラクターとして現地での対応も含め企画も行っています。
また、これからドローンを導入する企業様向けのコンサルティングなども行っています。
2022年の12月からドローンが免許制になりましたので、ご相談も増えてきています。
4つ目はイベント事業。
オンライン、オフライン問わず展示会や各種イベントの企画制作のサポートを行っています。進行管理が必要となるステージ関係のイベントなどへ演出や進行管理ディレクターなどを行うことが多いです。
5つ目は猫向けのダンボール製ベッドの製造・販売事業。
新たな事業として自社プロダクト開発を始めました。猫と人が幸せに暮らせることをテーマに商品を開発しています。
第一弾のみっちりカップベッドは、猫が入ったときに、丸まっている姿がコーヒーやミルクティーのように見え、きっとみんな写真を撮りたくなるなと思って作ったのがきっかけですね。12月よりネット販売を開始しています。
事業を始めたきっかけについて
とても幅広く事業を展開されてらっしゃるのですね。
一番最初に事業を始めたきっかけを教えていただけますでしょうか。
会社員時代はゲーム開発会社で企画の仕事をしていました。
仕事内容はゲーム制作におけるプロジェクトマネージメント業務で、プロデューサーからプランナーまでの業務を行い、チームのマネージメントもしていました。
社会に出て初めての仕事は、Webのシステム開発会社での仕事でした。そこでWebサイト制作を覚えました。取引先はゲーム会社が多かったことや、私自身もゲームがすごく好きだったので、ゲーム会社に関わるプロジェクトの仕事をすることもありました。
その後はゲーム会社に転職。その後友人に誘われていったバーベキューでドローンスクールを運営する会社の社長さんと出会いました。実は、これがドローン事業を始める最初のきっかけとなったのです。
当時、ドローンに対しては全然馴染みがなかったのですが、シンプルに面白そうだと思いました。
そのドローンのスクールの会社がWebの集客をしておりまして「Webで困っているのだけれども相談乗ってくれないか?」とのオファーがあり、私が当時在籍していた会社は副業ができなかったので、無償で少しお手伝いをしていました。
その会社のオフィスに行くとドローンが置いてあったので、それを借りて飛ばしてみた後に「面白いですね〜」という話をしたら、社長さんから「スクール行ってきなよ」と言ってもらったことがきっかけで、ドローンスクールに通いドローンの操縦を覚えました。
ちなみに、スクール費用はその社長が出していただけたんですね。本当にありがたいですよね。
そこから、ドローン事業が本格的に始まったのでしょうか?
結果的には、ドローンの会社から「ちょっとお手伝いして欲しい」というオファーをいただき、ゲーム会社での働き方を変えることにしました。
ゲーム会社を正社員から業務委託にしていただき、ゲーム会社での仕事を続けつつドローンの会社のお仕事を始めました。
これがフリーランスになった最初のきっかけです。フリーランスになった時には「どのように仕事を取っていくか?」というのが見えていなかったので、今までやってきた「Webサイト制作」や学生を卒業したぐらいに役者をしていた頃に生計を立てるためにやっていた「イベント司会」などの経験を武器にまずは仕事を取っていきました。
千葉さん自身が企画だけでなく、イベントを進行する側もやられていたのですね。
それが現在のイベント関係の仕事にも繋がっていそうですね。
そうですね。今までやってきた様々な「できること」をこんなことが「できます」と周りに伝えたことが最初でしたね。
そのような様々な経験をパッケージングされてサービスとして提供されているのが素晴らしいですね!
今だからそう見えるだけですよ(笑)
当時は、いったいどれが本業?ということをよく聞かれることもありました。何か特化した働き方の方が多かったからだと思います。
ただ、コロナ以降は「仕事は一つだけではない」というような考え方が世の中的にも少し浸透してきた気がしています。コロナ以前は抵抗感を感じる方が多かったリモートワークも今では平気だったりしますからね。
時代が追いついてきたということでしょうか。
ちなみに猫のダンボールベッド事業を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
コロナ時代が始まり、自宅にいる時間がすごく増えました。5,6年前からずっと保護猫を飼っているのですが、そのような中で「一緒にいる猫も喜べるような何か」ができないかな?となんとなく考えてみたのがきっかけですね。
自分自身で猫を飼っているので、様々な猫向けの商品を見ています。その中で、可愛い猫向けのクッションを見つけました。猫がその中に入って写真を撮ったら可愛いだろうな〜。写真を撮りたくなるだろうな〜というイメージが湧きました。
そのような形で何か作れるものないかなと考えたときに、カップの形なら猫が入って可愛いかも!と思ったのです。
ただ、その時はコロナ禍だったので、そのような商品を製造していただける工場を探したりすることは難しく、すぐには実行に移せませんでした。
ある時に「補助金申請のお手伝いをします」という営業が私のところにありました。
その中で猫向け商品を作りたいと思っているという話をしたところ、「それであれば、補助金を活用できると思うのですがやってみませんか?」と提案いただいたことをきっかけに取り組んでみることにしました。
元々あったアイディアが補助金の営業がきっかけで形になったのですね!
そうですね。元々、ものを作ることも好きですし、ゲームを作ったりもしていたので「世界観」を考えるのがとても好きでした。しかし、実際のプロダクトを制作するということだけは、今まで経験したことがありませんでした。
たまたま、ものづくり系の知り合いが何人かいましたので「こういうものを作りたいんだけど・・・」と相談することも出来ました。現在、お取引させていただいている会社さんもそのような繋がりの中から紹介していただきました。
このような繋がりに恵まれたこともあって、猫向けのダンボールベッドの制作を実現することが出来ました。
今までで一番苦労したエピソードについて
独立されてから今まで様々な事業に取り組まれてきたかと思いますが、その中ですごくピンチだったというお話があれば教えていただけますでしょうか?
少しニュアンスが異なるかもしれませんが、私自身は比較的ワーカホリック寄りなところがありますかね。仕事がないことが不安の原因になったりします。そういう意味では仕事がないとピンチを感じるので、そうならないようにしているかもしれないですね。
ピンチが来ないようにというのもあるかもしれませんが、独立してからは一つの仕事だけをやっているというタイミングはありませんでした。常に3〜5つくらいの仕事を平行してやっていますね。
例えば、ドローンツアーの企画を作り当日のインストラクター業務を行い、それと同時に猫向けダンボールベッドの制作も動いていて、ドローンの免許に関するプロジェクト管理も行っていたので、いろいろなことを同時進に進行しています。
このように、複数の仕事を同時進行していくことが私の仕事のスタイルですね。
それはあまり、仕事が無くならないように努力してやられてきたということでしょうか?
そうですね。定常的に1つの案件があり、かつプロジェクトマネージメント(以下、PM)の案件を数ヶ月に1回引き受けることが多いですね。PM案件は、開発系はもちろんプロジェクトのジャンル問わず、さまざまなものがあります。
定常的に行う仕事と期間限定の仕事を組み合わせるような仕事の取り方ができるように調整しています。
様々なお仕事をされている中で、千葉さん自身が一番楽しいと思うのはどんな仕事でしょうか?
色々な仕事に関われることが楽しいですね。
逆に言うと一つだけの仕事を行うことが苦手です。
例えば、企画書を作るというような仕事だけが自分の手元にあった場合、企画のアイデアが思い浮かばない時はすごく苦痛ですよね・・・このような場合に「じゃあこっちの仕事やろうかな」と、取り組む仕事をスイッチできた方が私には良いと思っています。もちろん、仕事の納期が大丈夫なことが前提ですが。
アイデアというのは、考えても出てこないときは出てこないですからね。
様々な仕事をホッピングしながらバランスを取っている方が、私にとって良いですね。
ご自身の特徴を理解して楽しく働けるというのはとても素敵ですね!!
傍から見ると「なんでそんなに働くの?」と言われることがあるのですが、仕事の量や時間配分の調整も行っています。スタイルとして私にはこのやり方でバランスが取れている状態なのです。
現在の事業に対する「想い」「大切にしていること」「やりがい」について
千葉さんが大切にしていることや、やりがいについて教えていただけますでしょうか?
色々な事業をやっているからこそ、企業さんの悩みを聞くことでお役に立てることが何かしらあると思っていて、そこにやりがいを感じていますね。
相手に対して「何ができるか?」というようなスタンスでお話をすることはとても大切にしています。こちらが一方的に「〇〇ができます!」というような感じではなく、相手の状況に合わせて「このようなお手伝いができますがどうでしょうか?」というスタンスでお話することが多いですね。
お話した結果、何かお手伝いできることがあることもあれば、その時お手伝いできるタイミングでなくても、後からご連絡いただくこともあります。本当にありがたいことです。
最近は同業種の方と知り合うことも増えました。お仕事だけではなく、飲みに行ったりもします。そんな時に、「今、こんなことで困ってる人がいるんだけど、これって何かできないかな?」といった形でご紹介いただくこともよくあります。
普段から良い関係を作られているのですね!
ちなみに、良い関係を作る上で何か工夫されていることはありますでしょうか?
予定が空いている時は、誘われるものにはほとんど行きますね(笑)
人に会う機会をできるだけ作るようにはしています。オンラインで話す場合もありますし、対面でお話することもあります。あとは自分から声をかけるようにもしていますね。
人との出会いを積極的に作られているのですね!
そうですね。最近はあんまり活用できていませんが、yenta(イエンタ)などのアプリケーションを使うこともあります。
時間が空く時には、週に何人かお話したいと思う方と話したりもします。何かで知り合って、深くは話してないけれどもちょっと気になった人などには私から声をかけたりもします。
現時点では一緒に仕事しなくても、その後どうなるかはわかりませんよね。
以前にイベントの仕事で知り合った方は、私がドローン事業を始めた頃に「ドローンちょっとドローンのこと聞かせてよ」という感じでご連絡いただいたことがありました。
実際にこの方の場合は、それから2年後くらいに「そろそろ仕事出さなきゃだよね」と言ってお仕事をいただきましたね。
このような日々の関係作りの積み重ねがとても重要なのですね!
今後のビジョンについて
最後になりますが、今後のビジョンについて教えていただけますでしょうか?
新しく始めた猫向け商品の事業は力を入れていきたいです。
もう一つ力を入れていきたいのは、これからフリーランスとして仕事をしていきたい人のための環境を作ることですね。
自分自身がフリーランスとして活動している時に、働ける場所やお金をいただけるきっかけや環境を提供していただけることがすごく多かったです。
例えば、イベントのお仕事というのは、経験値がないと仕事がいただけません。
司会の仕事でも、大きい会社の司会をやった経験があればすぐ採用されるのですが、最初は実績もありません。そのような時に、ある制作会社さんがネームバリューのある企業のイベントの司会業務をお願いしてくれました。その結果、信頼できる実績ができたので他の仕事も取れるようになりました。
新しい仕事を始めた時というのは実績を作るまでが一番大変ですよね!
そうなんです。そのような環境がある人ばっかりじゃないと思うので、そこをお手伝いできたらいいなと思っています。
そのような環境を提供できるということは本当に素敵なことですね!
そうなんですよね!そのくらいだったら私でもできると思っているので、そのような環境をどんどん作っていきたいなと思っています!
撮影現場にも連れて行ける時には連れて行って、現場を見せておいた方が良いですからね!
そのような経験をさせてもらえるということは本当に価値のあることですよね。
ただ単に働くだけではなくて、貴重な経験を積める環境を積極的に提供してくれたり、自分の事を考えてくれていると方と一緒に働けるのはとても幸せなことです!
そうですね。環境によって学べることもたくさんありますね。
このようなことをやっていくためにも、自分自身である程度の余力を持って仕事ができる環境を整えたいと強く思っています。
素敵な姿勢ですね!
そのような考えを持たれている方のところには、とても素敵な方が自然と集まってくると思います!!
コントリ編集部からひとこと
今回は、企業の様々な課題をご自身の経験をうまく組み合わせながら解決されている、株式会社華飛の千葉社長にインタビューをさせていただきました。コントリメンバーの高橋も「千葉さんみたいなお仕事のやり方をしたい!!」と興奮気味に話していました。
それくらい、今回のインタビューを通して千葉さんの魅力を感じることができました。この魅力が今回の記事で少しでも伝わったならば嬉しいなと思います。
ご自身のビジネスはもちろんのこと、これからの時代を担っていく後輩の育成のことまで考えて、積極的に環境づくりをされている千葉社長の方針には非常に共感できます。
このような経営者様がこれからの時代も生き残っていくのだろうなと思いました。
株式会社華飛さんのこれからの発展を心からお祈りしております。
千葉 麻有様 プロフィール
東京都出身。
バンタン芸術学院映画演劇専攻ステージアクトコースを卒業後、女優や司会の仕事を行う。その後、株式会社gumi にて、ゲーム企画ディレクターの仕事をし、ゲーム開発会社の株式会社OVERFENCE に転職。
ドローンを学び、新たな働き方の可能性を模索しフリーランスとして活動を始める。以前学んだ司会やW E Bのスキルもいかし、プロジェクトマネージャー・ドローン事業など多岐にわたるジャンルを横断するスタイルで事業を展開していく。
株式会社華飛を創業。
【会社概要】株式会社華翔
設立 | 2020年2月20日 |
所在地 | 東京都千代田区東神田2-10-5 |
事業内容 | WEB企画、制作、運用、マーケティング及びWEBメディア運営 新規事業に関するコンサルティング アプリケーション開発、プロジェエクトマネージメント業務 ドローンによる空撮、点検、調査及び映像制作 ドローンを使用した教育、イベント キャラクター商品企画、制作、デザイン業務 |
URL | ・株式会社華飛 オフィシャルサイト ・マグリシア(猫向け商品ECサイト) |