声の力で世界を彩る!ボイトレが当たり前の世の中を目指して【株式会社イロフル】
みなさんは普段、何気なく使っている「声」について意識したことはありますか?
メラビアンの法則によると、人とのコミュニケーションにおいて聴覚情報は38%を占めると言われています。
つまり、声の出し方によって人の第一印象は大きく影響を受けるということです。
この度、インタビューをさせていただいた近藤さんは、声の出し方だけを教えるボイストレーニング(以下ボイトレ)ではなく、声やメンタルケアの重要性なども意識されたボイトレのレッスンを提供されています。
お客様一人ひとりの悩みに寄り添い、通算1万レッスンの豊富な経験を活かし、適切なアプローチで声に悩んでいる方のサポートをされています。
私たちの生活に欠かすことの出来ない「声」だからこそ、自分の魅力を最大限に伝えられるように意識していきたいですね。
「ボイトレがもっと皆さんの身近なものになるように」という近藤さんの熱い想いをお届けいたします。
株式会社イロフルの事業について
まずは御社の事業について教えていただけますでしょうか?
弊社の事業は大きく分けると2つあります。
1つ目の事業としては、私自身が提供するボイトレの事業です。歌のボイトレはもちろんのこと、喋るボイトレも含めたサービスを提供しています。こちらの事業のお客様としては、歌や喋りが上手くなりたい方や意外と多いのが声に自信がない方です。婚活中の男性が、自信をもって女性と接することが出来るようなサポートもさせて頂いております。
2つ目の事業としては、ボイストレーナーとボイトレを受けたい方をマッチングするプラットホーム「ボイトレラボ」の運営です。
事業を始められたきっかけについて教えていただけますでしょうか?
海外に行ったり、コロナがあったり、色々な変化があり何度か音楽から離れようと思ったことがあります。歌手としてデビューをして「売れる曲を作れ!」と言われたり、好きではない音楽をやらなければいけないことがあり、音楽を嫌いになりそうでした。
音楽から離れるタイミングが定期的にあったのですが、結局、音楽の世界に戻ってくるような転機があり「私にはやっぱり音楽なんだな」と思いました。コロナ禍に海外に住んでいたので、オンラインでも教えられるということで、オンラインボイストレーニング(以下ボイトレ)のマッチングサービス(ボイトレラボ)をスタートさせました。
サービスをスタートさせた時は、法人化するつもりはなかったのですが、自分の事業に対して責任を持って育てていこうという想いから株式会社イロフルを設立しました。
「ボイトレ」というものが、ヨガやジムに行くのと同じくらい当たり前にみんなが取り入れられるような世界を実現したいと思っています。
ボイトレを取り入れて、積極的に歌ったり、喋ったりすることで、元気になり美容やダイエットにも繋がりますしね。
こういったことを通してボイトレの底上げを実現したいと思っております。
今までで一番感動した出来事について
今まで事業をされている中で一番感動した出来事があれば教えていただけますでしょうか?
私が教えた生徒さんの成長した姿を見る瞬間が一番感動的ですね!
事業をやる上では、一人ひとりに寄り添ったレッスンを提供することを大切にしています。生徒さんはそれぞれコンプレックスを抱えていたりします。
そのコンプレックスに対して、一人ひとりに合わせたアプローチをすることで生徒さんは少しずつ成長していきます。
レッスンを受けていただいた生徒さんのステージや舞台などを直接見に行き、輝いている姿を見れることが一番嬉しく感じます。
そのような生徒さん達を影でお手伝い出来ていると思える時がとても幸せです。
一人ひとりに寄り添ったレッスン♪本当に素敵ですね!
ありがとうございます。
人によって悩みや課題が違うので、それぞれに合わせたアプローチでレッスンを行った結果、生徒さんたちが良くなっていきます。
みんな違うからそれぞれのアプローチ方法があるんですね!
今までの経験があったからこそ、様々なアプローチが出来るのだと思いました。
ボイトレのレッスンをする上で活かせている過去の具体的な経験談を教えていただけますでしょうか?
今まで通算1万レッスンを経験してきました。
その経験があるので、どんな生徒さんが来てもその生徒さんに合わせた最適なレッスンを提供することが出来ています。
生徒さんの悩みが分かり寄り添えるということですね。
そうですね。
私は特別、歌が上手だった訳ではないので、だからこそ教えられることがあると思っています。
本当に上手な人は、苦労せずに最初から出来ることが多いです。
だから【先生】と一言で言っても「歌が上手=いい先生」というわけではなく、自分が苦労して上手くなろうと頑張った人の方が、教える側になった時に生徒さんのことを理解してアプローチできると思います。
憧れてその先生みたいになりたいとかであれば頑張って真似しようと思うかもしれないですが、そのような先生が教え方が上手かどうかというのはまた別の話かもしれないですね。
近藤さんは、ただノウハウを教えるのではなく、生徒さんのやる気を引き出すのがとても上手なんだろうなと想像しているのですがいかがでしょうか?
私は、ボイトレの方法だけではなくメンタルケアもとても大事だと思っています。
だから、メンタルのケアに時間をかけています。
実際に、アイドル事務所でボイトレをさせていただいた時には、アイドルの日々の悩み相談を受けることも多かったですね。
声の出し方だけでなく、メンタル面も含めトータル的にサポートされているのですね!
婚活もそうですが、結局は声だけではないんです。
全体的に繋がっていて、それが自信になり、メンタルが保たれているから自分らしく落ち着いて話せるということになります。
歌に関しても、モチベーションを上げたり不安な要素を取り除いたりすることが大切です。
メンタルは声にも大きく影響していて、緊張すると声が出なくなってしまうこともあります。
そのため、ボイストレーナーは声のみではなく、メンタル面も含めたサポートを提供するカウンセラーのような役割を担っています。
私は、それにとてもやりがいを感じています。
今までで一番苦労したエピソードについて
今までの中で一番苦労された時のエピソードなどがあれば教えていただけますでしょうか?
何もかも上手くいかず「どうしよう。。。」という状態になっている時に知人の勧めでカンボジアに行くことを決めました。
カンボジアではクメール語という言葉を使うのですが、そのクメール語を覚えるのにとても苦労しました。
なるほど!言葉の壁ですね。
ちなみに、クメール語でも歌われていたのですか?
そうですね。
クメール語で歌うこともありましたし、日本語で歌うこともありました。
現地の方には全然わからない日本語の曲を歌っていても、みんなすごく楽しんでくれました。
このような経験を通して、音楽は言葉の壁をも越えるというのを改めて感じました。
音楽ってやっぱり素敵ですね!
カンボジアでもたくさん苦労されたとは思いますが、日本で起業された後の苦労話があれば教えていただけますか?
海外から戻ってきて、いきなり1人で起業したので右も左も分からず、誰に何を聞いたらいいのか分からない状態でした。
カンボジアに行っていた3年分の人脈がないので、浦島太郎みたいな状態でした。
本当に大変な状態で起業されたのですね。
起業をすること自体を迷われたりはしなかったのでしょうか?
迷いはありませんでした。
「ここまで準備してから起業しよう」ではなく「日本に戻ってきたら起業しよう」と決めていました。
私は自分を追い込むのが好きタイプなんだと思います。
追い込まれて、やるしかない状況を作り出すことで動き出すことが重要だと考えていました。
まさにその通りですよね。
ずっと「起業準備中」という看板を掲げている人もいますしね(笑)
やはり、準備が完全に出来ていなくても最初の一歩を踏み出すというは大事なことですよね。
まずは始めてみて、走りながら修正していけばいいかなと思っています。
私は、あまり石橋を叩かない性格なのでとりあえず渡ってみます(笑)
仮に石橋から落ちたとしても、そこが凄く素敵な景色かもしれないです。
綺麗な花が咲いているかもしれないですよ〜♪
素晴らしいお話ですね。
やってみて分かることもたくさんありますよね!
とりあえず飛び込んでみると苦労がやって来ますが、基本的には乗り越えられる苦労しか来ないと思っています。あとは、そもそも苦労を苦労だと思わない性格です。
今振り返ると大変だったなと思うこともありますが、その時は苦労と感じず楽しんでやっていました。
その経験が自分を成長させてくれたと思っています。
とても素晴らしい考えですね!
ちなみに、そのような考え方ができるようになったきっかけはあるのでしょうか?
おそらく父親の影響だと思います。父は21歳のときに看板屋として起業しました。もうすぐ50年が経ちますが、父親のネガティブな部分をあまり見たことがありません。
50年もやっていたら大変なこともあると思うのですが、「はい」「イエス」「喜んで」と言って何でも引き受けている姿を見てきました。
その影響で、私自身も「とりあえずやってみよう」と考える癖がつきました。
とても素敵なお父様がいらっしゃたのですね。
やっぱり環境って大事ですよね!
父の姿を見て「とりあえずやってみよう」という感覚が染みついていたので、特に自己啓発の本を読んだりして勉強したわけではないです。
現在の事業に対する想いと今後のビジョン
現在、事業をされている中で意識されている「想い」や「大切にしていること」「やりがい」などがあれば教えていただけますでしょうか?
人とダイレクトに接して人の見えないものを引き出していくことが私のやりがいです。
その人が豊かになっていくのが目で見てわかるので、そこが一番楽しいと思っています。
せっかく私に出会ってくださったのであれば、その人がもっとより豊かに生きてもらえるようなお手伝いが出来たらと思います!
多くの人が豊かになっていったら素晴らしい世界になりますね。
最後になりますが、今後のビジョンについて教えていただけますでしょうか?
ビジョンは大きく分けて2つあります。
1つ目はボイトレラボの発展です。
ボイトレラボのユーザー様を増やして日常的にボイトレを気軽に受けられるサービスにしていきたいと思っています。
多くの人がもっと興味を持ってくれるように試行錯誤しているところです。
2つ目は、カンボジアの人を豊かにするということです。
カンボジアの人たちが豊かな暮らしを送れるようにするための「もの」をお届けしたいと思っています。
そのためには、私一人で実現するのは難しいかもしれません。この想いに共感してくれる方がいたら一緒にやっていけたらと思っています。
カンボジアにお届けされているものというのは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
現在、お届けしているのは生理用の吸水ショーツです。
日本では2~3年前くらいからよく見かけるようになっているのですが、カンボジアには全然ない状態です。
カンボジアは衛生面があんまり良い国ではないのと、生理用品の価格が高いことや、良いものがないというのを私が住んでいる時に実感しました。
そのような環境でも、毎月やってくる生理をもう少し快適に過ごしていただきたいという想いで始めました。
まだ、全然カンボジアでは知られてない商品なので、このようなものがあったほうが便利だよということから伝えていく必要があると思っています。
なるほど!
現地の方にはどのようにして必要性を伝えているのでしょうか?
カンボジアのマーケティングの会社と連携して取り組んでいます。
文化の違いや認識の違いもありますが、弊社がお届けしている商品の必要性が伝わったら嬉しいなと思っています。
この度は、本当に貴重なお話をお伺いさせていただきありがとうございました!
イロフルさんが今後、もっともっと発展されることを祈っております。
コントリ編集部からひとこと
株式会社イロフルの近藤さんにお話を伺いました。
インタビューをする前には、「ボイトレ」というと歌のレッスンのイメージが強かったのですが、実際は歌を歌う人のみではないということが分かりました。私たちの生活で欠かすことの出来ない、「声」だからこそ、多くの人が必要としているサービスなのだと思いました。
また、近藤さんの「石橋を落ちたところにキレイな花が咲いているかもしれない」というのがとても印象的でした。
石橋を叩いて渡るのではなく、落ちたところの世界にも素敵な世界が待っているかもしれないと考えることで、挑戦することがとても楽しくなりますね!
近藤香理様 プロフィール
3歳からピアノを習う。 大学では芸術学科の声楽コースを専攻。大学卒業後からボイストレーナーとしてのべ1万人以上のレッスンを行う。 2008年にシンガーソングライターとしてデビューし、日本各地でライブを行う。 2018年からカンボジアで音楽活動を行い、現地のフェスやイベントでは日本人代表アーティストとして出演。小学校・中学校校歌の楽曲提供 OTODAMA出演 重要無形文化財・村国座ソロ公演 FC岐阜サポーティングアーティストとしてスタジアムにて歌唱 ゴスペルクワイヤのメンバーや、ラジオパーソナリティとして活動 自身の楽曲制作の他、多くのアーティストへの楽曲提供も行う。
ボイトレをもっと身近にという想いを実現すべく株式会社イロフルを設立。
【会社概要】株式会社イロフル
設立 | 2022年4月8日 |
所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座7-13-21 銀座新六洲ビル2F |
事業内容 | ボイストレーニングレッスンのプラットホーム「ボイトレラボ」の運営、カンボジアへの日用品輸出 |
URL | ・株式会社イロフル オフィシャルサイト ・ボイトレラボ |