従業員に働きがいを!川越で輝くIT企業 | 株式会社タカインフォテクノ
「小江戸」と呼ばれ、メディアでも頻繁に取り上げられている埼玉県川越市。
その川越でひときわ輝くIT企業があります。それが「株式会社タカインフォテクノ」です。
従業員への「働きがい」の提供、そして、地域への惜しみない貢献活動をすることで、大きな成長を続けられています。今回はそんなタカインフォテクノの魅力に迫るべく、松本社長と阿部副社長に話を伺いました。
株式会社タカインフォテクノ様の事業について
まずは御社の事業について教えていただけますでしょうか?
大手企業様のIT基盤運用は過去からやっておりまして、現在はこれがメイン事業となっています。
2016年に親会社から独立したのをきっかけに、地場の中小企業様のITの困り事を解決する事業を始めています。
こちらの事業はIT基盤だけでなく、システム開発からPCなどのハードウェア販売までITに関わる部分をトータルで対応しております。
IT/ICTの事業をやられていると思いますが、これらの事業は創業当初から行っている事業なのでしょうか?
会社創業以来、IT関連の事業を行っています。
1979年の創業当時は、データ入力業務いわゆるキーパンチ業務からスタートしました。
当初からIT機器(PC)を活用した事業をされていたのですね。
親会社から独立されて中小企業様向けの事業を始める前までのメイン事業はIT基盤の運用業務だったということでしょうか?
創業して10年くらい経った頃に大手企業(ホンダ)のIT基盤運営業務を始めるようになり、そこから30年くらいはやっております。
元々、親会社であるアルバスはシステム開発がメイン事業でして、弊社よりも10年前からホンダさんのシステム開発を行っておりました。
そのような業務を行う中で、開発だけでなく、オペレーションやキーパンチ業務などの仕事を請けることも増えていったので別会社にして対応しようというのが弊社のスタートでした。
時代やお客様のニーズに応えて、徐々に対応できる業務も変化して行かれたのですね。
2000年初頭よりアウトソーシング事業が世の中で多く増えた時に、我々のIT基盤運用ビジネスに関わる業務が急激に増えていきました。その中で運用系SE(システムエンジニア)がたくさん育ち、対応できる業務も増えていきました。
最初はオペレーター事業が増え、徐々に運用SE事業領域のビジネスが主力事業に変化していきました。試作・構築系のSE事業のようなことをやるようになり、そこから自社でシステム開発するようになり。。。
最近では、中小企業のDX推進支援などに事業の幅を拡げております。
とても幅広い事業展開をされているのですね。
ITに関する困りごとを御社に相談すれば、トータルにサポートいただけるということですね!
そうですね。
お客様のどんな困りごとであってもなるべく解決できるような体制は整えています。
事業の特徴について
事業内容を教えていただきありがとうございました。
御社の事業を競合の企業様と比較した時の特徴や差別化されているポイントがあれば教えていただけますでしょうか?
取引先様の特徴で言いますと大手企業、中小企業を両方対応しているのは特徴的な部分かなと思います。
IT系の会社はシステム開発事業が中心の会社が多いのですが、弊社の主力事業がシステム開発ではなくITインフラの基盤運用や基盤構築でした。その上でシステム開発もできますよという事業形態を取っているので、結果的に「基盤構築から開発、運用までをワンストップでできます」というのが弊社の事業の特徴になります。
システム開発をやっている会社がインフラ構築の部分もやろうとすると割と苦労するんです。弊社の場合は、その逆でしたのでインフラ基盤構築とシステム開発を両立させるということを実現できました。結果的にそれが弊社の事業形態の特徴的な部分になっていきましたね。
インフラ基盤構築とシステム開発が両方できることによる御社の事業上のメリットのようなものがあれば教えていただけますでしょうか?
取引できる会社規模が幅広くなるというのがメリットですね。大手企業様の場合は、基盤だけだとか開発だけといったように、部分的にお手伝いすることができるのですが、中小企業様の場合はそれではダメなんですよね。
例えば、基盤構築の部分をお手伝いしたとして、「システム開発は別の会社さんにお願いしてください」という話をしたとしても、どこにどうやって依頼すれば良いかも分からないという状況になってしまいます。
そこで、基盤構築とシステム開発、運用のいずれの対応もできることで、弊社のサービスが評価いただけていると考えております。
御社のような事業形態を取ることで、大手企業から中小企業までたくさんの会社様にお役に立てる存在になるということですね。
ちなみに、単純に売上だけを考えたら大手企業のお手伝いをしていれば良いのでは?と思ってしまうところもあるのですが、その中で川越の中小企業様のお手伝いを積極的にされているのには理由があるのでしょうか?
中小企業がたくさんあるような地方都市の産業を活性化させるモデルを、ここ川越で作りたいというのが理由です。
川越には約1万社以上の企業があるのですが、東京と比べると補助金や助成金がうまく回らずに新しいことにも取り組めていない会社が多い状況です。その中でもDX化というものに取り組まれようとされている企業さんは多いです。しかし、今までやったこともないし、予算もないのでお金もかけられなかったりということで取り組めていない現状もあります。
そうなると、川越のような地方都市からどんどん衰退していってしまい、中小企業は潰れ、その影響が大手企業にまで及ぶ可能性もあるかもしれない。私たちがそんな大きなことを考える立場ではないのかもしれませんが、弊社としてもそこに何か一石を投じたいと思っていました。
そのような想いを具現化するために、最初に始めたのが中小企業向けのITコンサル事業でした。
確かに、マネタイズするのは難しいのですが、お手伝いをしている中でお客様から「生産性上がったよ」というような形で一緒に成長していくというスタンスで取り組ませていただいております。
そのような大きなビジョンがあったのですね!
ITの力で川越がもっともっと活性化していくのが楽しみです。
地域貢献活動について
御社は積極的に地域貢献活動をされているとのことですが、どのようなことに取り組まれているのかを教えていただけますでしょうか?
川越を中心に行政、商工会議所、観光協会、商店街の方々の困り事をITを通して解決していくというのがまず一つ目の地域貢献活動かなと思っています。それ以外ですと、商工会議所を通じて地域活動に参加したりすることも積極的に行っています。
そのような活動の中で「川越まちゼミ」という取り組みにも参加させていただいております。
「川越まちゼミ」というのは、川越の企業の方々がボランティアで講師をやり、参加した方に「専門知識」「情報」「コツ」などをお伝えする少人数制のゼミです。その中で弊社としては、半年に一度くらいのペースで子供向けのプログラミング教室を行っています。
阿部さんが関わられた部分での地域貢献活動はどのようなものがあるのでしょうか?
以前は、外向きの活動というのはほとんどなかったのですが、松本から「色々行ってみるといいよ」と言われて様々な活動に参加し始めました。
IBM系のユーザーコミュニティでは、全国各地の情報システムを担当するような大手企業の方々に向けて我々の成功事例を展開していくような活動もしました。特に地方企業の方々に事例を共有することは、大きくは地域貢献活動の一環と捉えていました。
川越での活動としては、商工会議所を中心に経営者向けのDX化セミナーや観光協会の活動を通じた観光とデジタル化に関わる取り組み、あるいはまちゼミなどのITと教育が関わる活動など、多くの活動に参加しております。
それ以外ですと「Koedo Tech Consortium」という川越の産学官民が一体となって、都市全体のICTリテラシーを高めようというような活動も立ち上げ、積極的にデジタル関連の情報発信活動を行っています。
ウェブサイトを拝見すると、協賛なども積極的にされているようですが?
様々なイベントに協賛させていただいております。川越祭りやハーフマラソンなどにも協賛しました。私も走ってきましたよ。ハーフは難しいので10kmでしたが(笑)
あとは、COEDO KAWAGOE F.Cにもプラチナパートナーという形で協賛させていただいてます。
COEDO KAWAGOE F.Cとの関わり方としては、単なる1スポンサーというだけではなく、ビジネスに繋がるようなコネクションを提供していただくというようなことも意識的にやってくださったりしています。
逆に私たちもデジタル面のサポートはもちろん、メディア出演の機会を提供させていただいたり、ラジオ番組やろう!といった形で勝手に進めたり(笑)ブランディング支援のようなことをやらせていただいております。
単なるスポンサーという枠に収まらないとても素敵な活動ですね!
お互い与え合って良い関係を作られているという、とても理想的な関係作りをされているのですね。
ちなみに、地域貢献活動をすることで、社内に変化があったりはしたのでしょうか?
子供向けのプログラミング教室などは良い例かもしれないですね。
実は、このプログラミング教室の講師は、弊社の新入社員が持ち回りでやっておりまして、新入社員の登竜門のような感じになっています。
企画提案から実際に子供たちに教えるまでやってもらっているのですが、これがとても良い教育カリキュラムになっています。
また、その新入社員をフォローする先輩社員のマネジメントスキルも向上しますよね。
地域貢献活動を人材育成の場としても活用されているのですね!
とても素晴らしい仕組みですね!!
社外向けの活動をすることで、社員のエンゲージメントも向上したような気がします。採用の点でも、そのような社外活動を見て応募していただける方も増えました。
採用にも良い影響があるのですね!
地域貢献活動をすることで、想像以上の効果があるのですね!!
好業績を実現できている理由
御社は直近で業績を大きく伸ばされていると聞いております。
そのような好業績を実現できている理由などがあれば教えていただけますでしょうか?
営業的な活動を増やすために、営業の要員を入れたりといったこともやっているのですが、それよりも「社員の数が増えた」というのが一番の要因だと思っています。
5年前までは、採用は中途社員が中心でした。それを2019年から新卒を積極採用する方針に大きく変えました。
年間平均で13〜14名くらいの新卒社員を採用しています。このような社員たちの活躍によって売上が上がっているというのがとても大きいですね。
新卒採用に大きく舵を切ったのには何か理由があったのでしょうか?
最初は経験者を採用する動きでしたが、なかなか採用できないのと、あとは1人あたりの採用コストが割高なんですよね。一方、新卒は入社後の教育は必要ではありますが、採用コストは大きく下げることができます。
また、教育の観点でも、経験者よりも新卒の方が会社の文化を受け入れてもらいやすいなどのメリットもありますね。
2019年に人材採用の戦略を大きく変えられたとのことですが、このタイミングで経営戦略などの見直しもされたのでしょうか?
実は、2016年から松本と私で経営戦略全体の見直しを始めたのがきっかけで、それが先ほどの人材採用の戦略に結びついてきます。
2017年、2018年に人材戦略や機能戦略、研究開発戦略もそうですし、本社機能の改善なども進めていきました。その中で、人材戦略の部分については、今までのやり方を大きく変えました。人事担当者もプロを招き入れたりもしましたね。
そのタイミングで、事業戦略も大きく変え、新規事業をやることで今までなかった新たな売上を作ることができるようになりました。そして、そこに新たな人間を配属していく。このように今までなかった流れが出来上がってきました。新人をたくさん採用して、彼らが現場で活躍してくれたことが大きいですよね。
「経営戦略を変える」という大きな決断をしたからこそ得られた結果なのですね!
ちなみに、経営戦略を考える上でコンサルなどを活用されたのでしょうか?
コンサルを使えるような費用もなかったので、経営戦略をつくるところは社内でやりました。
様々な経営戦略に関する情報を集めて、勉強しながら手探りで作っていきました。
素晴らしいですね!
コンサルに頼る企業さんが多い中、自前でやられたのはすごいことです!
自分たちが作ったものが合っているのか、間違っているのかはよく分からないですけどね。
でも、結果が出たので全く間違っていたわけではなかったんだなと思います(笑)
経営ビジョンの実現のために取り組まれていること
御社が掲げられている「社員が働くことに誇りと自信が持てる会社を目指す」という経営ビジョンの実現のために取り組まれていることがあれば教えていただけますでしょうか?
「お客様の困りごとを一緒に解決する」ということによって、お客様が喜んでいただける、満足していただけますよね。それこそが社員の「やりがい」に繋がってくると考えています。
シンプルですが、そこが本質の部分ですよね!
ちなみに、阿部さんがずっと行われているような課外活動などは社員さんのやりがいに繋がってきたりもするのでしょうか?
それはあると思いますね。みんな本当によくやってくれています。
仕事をやりながらしてくれているわけですからね。
素晴らしいことですね!
具体的にはどのようなところで社員さんが活躍されているのでしょうか?
社外活動を始めた当初は、「阿部が1人で何かやってるな」という感じでしたが、その後は、私以外の人間が講演で壇上に上がるようになってきたので、少しずつ変化は感じていますね。
今年(2023年)の1月には、弊社の20代の社員が商工会議所のインタビューを受けたりしていましたね。デジタル化して第1号の1ページ目に載っていました(笑)
特集記事よりも前面で、かつ一面に取り上げてもらっており、非常に有難いと感じました。
それも阿部さんの過去の活動がベースになっているのでしょうね!
社内の活動、社外の活動を両方やることによって、知見も広がるし、世界観も広がっていきます。
このような活動をすることで初めて「貢献しているんだな」と感じることができますし、当然自身のスキルや経験も向上しますし、結果的にこれが社員が誇りと自信を持って働くというところに繋がっているのだと思います。
今後のビジョンについて
最後になりますが、今後のビジョンについて教えていただけますでしょうか?
地方の課題解決に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
まずは川越からスタートして、地域貢献などもしながら存在価値を高めていきたいと思っています。
そして、その活動が社会の課題解決に繋がっていったら良いなと思っております。
熱いメッセージをありがとうございました!
御社の今後のご活躍をとても楽しみにしております。
本日はありがとうございました。
コントリ編集部からひとこと
今回のインタビューでは、川越市で年々存在感を増しているIT企業である株式会社タカインフォテクノの松本社長、阿部取締役に話をお伺いさせていただきました。
大手企業だけでなく、中小企業のDX支援をすることで、川越だけでなく、日本経済全体の底上げまで意識して活動されている姿勢には本当に感動しました。
地域貢献と従業員教育をうまく絡めたカリキュラムを独自に作られているなど、従業員の「働きがい」をしっかりと意識されている点にも非常に感銘を受けました。
今後、川越だけでなく、埼玉県、関東、全日本というように活動範囲をどんどん広いくのだろうなとワクワクさせていただきました。この度は、本当にありがとうございました。
ギャラリー
【会社概要】株式会社タカインフォテクノ
設立 | 1979年2月 |
資本金 | 5,000万円 |
所在地 | 埼玉県川越市脇田本町1番地3 グランベル川越ビル4F |
従業員数 | 196人 |
事業内容 | 情報システムの基盤運用に関わるシステムエンジニアリングサービス 中小企業向けのDX推進支援、システム開発 サーバー/PCなどのプロダクトセールスなど |
URL | https://www.taka-infotechno.co.jp |