運動会で世界は変わる!世の中の課題を運動会で解決!! | 株式会社運動会屋様

2020年に流行した新型コロナウイルスの蔓延により、企業で働く人の働き方が大きく変わってしまいました。
業務のオンライン化に拍車がかかり、コミュニケーションが希薄になっていると感じている人も多いのではないでしょうか?
そのような企業のコミュニケーションをはじめとした課題を「運動会」を通して解決していっている企業があります。それが、今回インタビューさせていただいた「株式会社運動会屋」です。
代表取締役CUO(Chief UNDOKAI Officer)の米司さんに運動会に対するアツい想いを語っていただきましたので、ぜひご覧いただけたらと思います。

株式会社運動会屋の事業について

コントリ編集部
コントリ編集部

まずは米司さんの簡単なプロフィールと事業内容・特徴について教えていただけますでしょうか?

1980年に山口の岩国市というところで生まれました。子供の頃は近くに米軍基地があったこともあり、耳をつんざくような飛行機の轟音を毎日のように聞いていました。あまりにうるさすぎて、少年野球の練習が中断になるということもありました。

若いアメリカ人兵士もたくさんいたのですが、その人たちと地元のおじいちゃん、おばあちゃんたちは全く交流しないというような状況でした。このような雰囲気に対して、すごく違和感を感じていました。過去の戦争体験からかもしれませんが「もっと交流すれば良いのにな・・・」と子供ながら思っていました。

父の転勤の関係で中学生の時に上京し、中学から大学までの学生生活を経て、金融系の営業職に就職することになりました。飛び込み営業などもしましたね。週7で始発から終電まで勤務しながらハードなノルマをこなす日々でした。手柄を先輩に取られてしまったこともありました。
そのような職場だったこともあり、同期入社の半分が辞めてしまいました。その時に私自身も「何のために働いているのだろう・・・」と悩んでいました。

その後、IT関連の会社に転職したのですが、「会話をしてはならない」という会社でした。隣の人とチャットでコミュニケーションを取るというような感じでした。チャットで悪口や陰口を書いてくる人もいて、誰と働いているのか良くわからなくなってしまい、人間関係や社会に対して疑問を抱くようになりました。

コントリ編集部
コントリ編集部

ご苦労をされてきたのですね・・・
そこからどのように今の運動会ビジネスがスタートしたのでしょうか?

子供の頃からずっと野球をやってきて、チームスポーツの素晴らしさというものをとても強く感じていました。会話ではなく心で繋がっているような関係性がチームスポーツにはあるんです。このような「心で繋がっているような関係性」というものを職場でも実現できないかと思っていました。

当時、ひきこもりや自殺、いじめといったニュースがたくさんありました。
この世の中がスポーツの絆のようなもので満たされるような未来は描けないのかと思っていました。そのような中で、年齢、性別、国籍、人種、宗教、障がいなどを超越して全ての人が関われるのが「運動会」だという結論に行き着き、NPO法人を立ち上げたというのが事業を始めることになったきっかけです。

「運動会」というのは、日本の文化と言われておりますので、海外の方に紹介すると、初めての経験ということで喜んでいただけたり、子供の頃に感じていたアメリカ兵と地元のおじいちゃんやおばあちゃんの関係に対しても、運動会を行うことで親しくなれるのではないかと思いました。

アメリカのシリコンバレーに行くと、アメリカ人の他にインド人や中国人がいらっしゃるのですが、国を超えて積極的に交流するということはなく、それぞれのコミュニティーを作っているので、分断されているという状況でした。このような場所で運動会をやることで、分断している壁のようなものを壊すことができるのではないかと思っています。

実際に日本の企業では運動会を実施することで、役職や年齢など関係なく、一つのチームとして一致団結できます。職場のコミュニケーション活性化や、「運動会」という共通体験によって、その後の職場での会話が弾むようになり、より良い職場環境が作れたとのお声を多数いただいています。

多くの会社がチームビルディングに取り組まれ、チームの状態を良くしようと努力されているかと思いますが、運動会を活用することで会社全体で行うカンパニービルディングが実現できると思っています。

コントリ編集部
コントリ編集部

実際に、私(飯塚)は御社に運営していただいた企業の運動会に観客として参加させていただいたことがあったのですが、実際に競技に参加してみたいと本気で思いました。
騎馬戦で社長が追いかけ回されているのを見た時に、これは運動会だからこそ実現できたことなのだと確信しましたね。
本当に運動会のポテンシャルは計り知れないです!

ありがとうございます!
そのように言っていただけると、私たちもやりがいがあります!

コントリ編集部
コントリ編集部

大変だけれどもやりがいがある仕事って最高ですね!!
運動会の事業を始めるきっかけの部分についてはお話いただきましたが、具体的な事業内容についてもお伺いしてもよろしいでしょうか?

弊社は『「つなぐ」が仕事です。』というようなメッセージを発信していまして、このコンセプトに基づいて事業を展開しております。

具体的な事業内容としては、運動会の企画運営をしており、これによって人をつないでいくというのがメインの事業です。その他には運動会の道具レンタル事業も行っています。

最近始めた事業としては、企業の経営者様などが亡くなられた時に行われる「故人を偲ぶお別れの会」もやっております。功績を残した故人を 称えご縁をつないでいくことも、企業にとっては大事なことですよね。

実は、ここの場所(インタビューを行っている場所)も弊社が運営しているカレー屋なんです。カレーはさまざまなスパイスが渾然一体となって美味しくなります。「刺激的な出会いから強い絆のある仲間に」ということで、来てくださった皆さんに「行きつけの店」と思っていただけるような心地よい空間にしたいと思っています。

コントリ編集部
コントリ編集部

確かに、お店に入った瞬間にスパイスの良い匂いがしました♪

ぜひ、カレーも食べていってください(笑)

コントリ編集部
コントリ編集部

ぜひぜひ!

あとは、廃校を活用したキャンプ場の運営なども行っております。

コントリ編集部
コントリ編集部

キャンプ場の運営までされているのですね!
どのようなきっかけでキャンプ場の運営をされるようになったのでしょうか?

地域の運動会にも関わっているのですが、地元の方から「運動会は人気ないんだよね」とか、途絶えてしまった運動会を「復活させたいんだよね」というような相談を受けることがあります。運動会を何の目的でやっているのか?そもそもやる必要があるのか?やる必要があるのであればどのようなやり方が良いのか?地域の運動会について真剣に考えるようになりました。

地方は高齢化が進み、運動会が廃れてしまっているところが多いのが現状です。人口流出の原因は「仕事がない」といった理由だけではなく、生活の利便性や子育ての環境、人間関係、魅力的な町かどうかなど、様々な要因があるんです。全国的に廃校が増えているのも、少子化だけではなく、子育て世代の人口流出が理由ですよね。

そうした地域を活性化させるために何かできないかなと、ずっと思っていました。そこで廃校を利活用したキャンプ場をオープンさせ、地域共創事業をスタートさせました。

現在は、関東近郊で廃校キャンプ場CAMPiece(キャンピース)を4箇所運営しています。スタートは神奈川県南足柄市だったのですが、初年度だけで1万人のお客様にきていただきました。リピーターの方も多く、キャンプ場で知り合った家族同士の交流も始まっています。地元の農家さんや食肉店との連携が進み、売店での販売やバーベキューの食材のご提供、また地元のアーティストの展覧会やクラフト教室、コンサートにもご利用いただいています。

さらに、新型コロナウイルスが5類に移行して以降、企業様のアウトドア研修や社員旅行のご利用も増えています。
今後もCAMPieceを拠点に、地域の魅力あるまちづくりに貢献していきたいと思っています。

コントリ編集部
コントリ編集部

企業研修をキャンプ場でやるのはとても面白そうですね!
普段と違った意見やアイデアも出そうです!!

教室には机がそのまま残っていたりもするので、そこで研修していただくこともできますし、焚き火を囲みながらミーティングをすることもあります。

コントリ編集部
コントリ編集部

とても素敵です!
あとは、ウェブサイトを拝見すると、オンライン運動会やオンラインとリアルとミックスしたハイブリッド運動会などもやられているようですが?

はい、コロナ以降に始めたサービスなのですが、Zoomなどオンライン会議システムを使って運動会ができるよう、オンライン競技を開発しました。

ハイブリッドは、全国の支店や工場などをオンラインで繋いで開催するパターンや、参加者の一部はスポーツ施設に集まり、一部がご自宅から参加するというように、それぞれの状況に合わせてリアルとオンラインを融合させた開催方法もあります。

リモートワークが進み、Zoomが普及しているので、オンライン運動会もやりやすくなっています。

コントリ編集部
コントリ編集部

御社が企画・運営する運動会に実際に参加してみたいですね!

ありがとうございます。
実は、弊社では、運動会の無料体験会をやっております。

コントリ編集部
コントリ編集部

それは、誰でも参加することができるのでしょうか?

どなたでも参加いただけます。
集合型もオンラインも、不定期ですが体験会を行っていますので、開催する時にはぜひお声がけさせてください。

コントリ編集部
コントリ編集部

ありがとうございます!
楽しみにしております!!

現在の事業に対する「想い」「大切にしていること」

コントリ編集部
コントリ編集部

現在の事業に対する「想い」「大切にしていること」を教えていただけますでしょうか?

私たちが考える「運動会」というものは、単なるイベントではありません。その企業様が抱える課題をお伺いして、その解決策として運動会をご提供しています。従いまして、各企業様にしっかりヒアリングをさせていただいた上で、実施する種目やルール、開催場所などの選定を行なっていきます。

企業様の考え方はそれぞれ異なりますので、その考え方に基づいて運動会を作っていくため、一つとして同じ運動会はないということになります。

コントリ編集部
コントリ編集部

オーダーメイドの運動会ということですね!
企業の課題に寄り添い、それを運動会で解決!とても面白いですね♪
ちなみに運動会を作り上げる上で、御社が設定している基準のようなものがあったら教えてください。

コロナ以降にオンライン運動会の開発をする中で、過去に行なった運動会の棚卸しをしてみました。その結果、運動会には「運動」「応援」「競争」「協力」などといった要素が入っていれば「運動会」になるということが分かりました。
つまり、これらの要素が入っていれば、場所ややり方などに関わらず「運動会」になるということです。

コントリ編集部
コントリ編集部

なるほど!
この要素さえ入っていれば、オンライン運動会でも成立するということですね。
運動会をたくさん実施されてきた御社だからこそ分かったことですね!

オンライン運動会もそうですし、雪の中であろうが、ビーチであろうが、メタバース上であろうが、運動会が成立するということですね。

コントリ編集部
コントリ編集部

今後、様々な形の運動会が行われていくと思うととてもワクワクします!!

「運動会」の今後の可能性について

コントリ編集部
コントリ編集部

「運動会」の今後の可能性について教えていただけますでしょうか?

私自身、運動会は哲学と捉えています。国籍や人種を超えて、協力し合い同じゴールを目指す仕組みは、多様性を受け入れ、皆が助け合い共に生きる「理想の社会」そのものです。日本の文化でもある運動会が世界に広がっていったら、きっと争いも起こらず、平和な未来が作れると思っています。

コントリ編集部
コントリ編集部

それは最高ですね!
ちなみに、海外では運動会の文化というのは一切ないのでしょうか?

一切ないわけではありません。欧米ではスポーツデーのようなイベントを行う学校もありますが、球技大会や陸上競技大会など、主に競技スポーツが行われることが多いです。日本の学校のように、何日も前から練習をしたり、保護者や地域の人たちが応援に来て盛り上がるようなものはありません。全員が一致団結し協力し合ってゴールを目指すという日本ならではの運動会を、これからも世界中に広げていきたいですね!

コントリ編集部
コントリ編集部

ワクワクしますね!
ちなみに、現時点での海外への展開状況というのはどのような感じなのでしょうか?

これまで、アメリカ、インド、タイ、ラオス、アフリカなど世界7ヵ国で運動会を行っています。学校だけではなく、現地の企業やアメリカの商工会の運動会もやらせていただいています。また、コロナ下では、日本と世界各国を繋いでオンライン運動会を行いました。

コントリ編集部
コントリ編集部

アメリカの商工会の運動会なども手がけられているのですね!
今まで持っていた「運動会」のイメージが大きく変わりました!!

今後のビジョンについて

コントリ編集部
コントリ編集部

最後になりますが、今後のビジョンについて教えていただけますでしょうか?

新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方が大きく変わりました。リモートワークの導入、DXの推進、選択肢が増え、たくさんのメリットをもたらしました。
一方で、人間関係が希薄になり、孤独を感じる人が増えています。特に学生時代のほとんどがオンライン授業で、入社してもリモートワークという新入社員の皆さんからは、自分の存在意義に不安を感じるという声が多く聞かれました。
コロナによって失われた人と人との繋がりを取り戻すため、今こそ私たち運動会屋の出番だと思っています。多くのみなさまに喜んでいただけるサービスを提供し、そこからグローバル展開をしていくというのが今後のビジョンです。

コントリ編集部
コントリ編集部

アツいメッセージをありがとうございます!
世界中で御社が運営する運動会がたくさん開催される日を楽しみにしています!!

ありがとうございました。

コントリ編集部からひとこと


この度は「運動会」を通して、世界を通して世界を動かしていこうと活動されている株式会社運動会屋の米司社長にお話をお伺いしました。

今回のインタビューすることになった経緯がとても運命的でした。
コントリの飯塚と高橋でとある展示会に参加した際にひときわ輝くブースがありました。それが運動会屋さんのブースでした。その魅力に惹かれてお話をお伺いしていると、コントリ代表である飯塚の前職時代の運動会を企画・運営されていたのが運動会屋さんだったいうことがわかり、これは「ご縁だ!」ということでインタビューをオファーさせていただきました。快くお受けいただき本当にありがとうございました。

また、インタビュー当日まで諸々の調整をしていただいた広報の岩澤様にも感謝申し上げます。
今後、日本の文化である「運動会」がグローバルスタンダードになることをワクワクしながらお待ちしております!

ギャラリー(インタビュー当日の様子)

ギャラリー(運動会屋様の事業関連)

米司 隆明 様 プロフィール

1980年山口県岩国市生まれ。
年間200件以上の運動会をプロデュースする、運動会屋CUO(Chief UNDOKAI Officer)。
大学卒業後、金融業界とIT業界の2社を経験。2007年にNPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズを設立。2010年には株式会社運動会屋を立ち上げる。
各種スポーツ大会・イベントの企画運営、企業向けの研修や福利厚生事業、キャンプ場運営などを手がける。
運動会をこよなく愛するまっすぐな姿勢には多くの人が惹きつけられている。

【会社概要】株式会社運動会屋

設立2010年10月
資本金1,000万円
所在地東京都渋谷区代官山町9-10 SodaCCo3F
従業員数70人
事業内容運動会の企画・運営、イベント用品のレンタル、キャンプ施設の運営
リンクコーポレートサイト
運動会サービスサイト
CAMPiece(キャンプ場)
Spice & Cafe FamFam
お別れの会yukari

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