
発信が続かない会社に、何が足りないのか——「仕組み」という視点で考えてみた
100社以上の経営者と向き合ってきて、発信の話になるとき、決まって聞こえてくる言葉がある。
「やろうとはしてるんですけどね」 「一時期やってたんですが、また止まってしまって」
この「また止まった」という感覚、多くの経営者が共有しているんじゃないかと思う。最初は熱意があった。ブログやSNSを始めた。でも気づいたら止まっている。それを繰り返している。
止まるたびに「自分は意志が弱い」と思う。または「うちには発信できる人材がいない」と結論づける。でも僕は、そこに問題の本質があるとは思っていなくて。
目次
「また止まった」の正体
発信が途切れる会社には、共通したパターンがある。
まず、発信が「人」に依存している。担当者がいれば回るが、担当者が変わると止まる。経営者本人がやっていれば本業が忙しくなると止まる。外注しているなら、予算が切れると止まる。つまりどこかの「人」に全部乗っかっているから、その人が動けなくなった瞬間に、発信も止まる。
次に、毎回ゼロから考えている。何を書けばいいか、どういう構成にすればいいか、タイトルはどうするかを、毎回一から考えている。これを繰り返すのは、正直しんどい。しかも本業の合間にやるわけだから、「今日は時間がない」となると後回しになる。
それともう一つ、「良いものを出さないと」という心理的ハードルが高い。せっかく書くなら良い記事を、と思うほど手が止まる。完成度を上げようとするほど時間がかかる。そして「また今日も書けなかった」になる。
意志の問題でも、センスの問題でもない。発信が「続く仕組み」になっていないだけだと思うんです。
蓄積型発信という考え方
ここで一つ、整理しておきたい概念がある。
SNSの更新をフロー型とするなら、ウェブサイトへの記事発信は蓄積型と呼んでいる。フロー型は投稿した瞬間が一番見られて、あとは流れていく。一方、蓄積型は記事が積み上がるほど資産になる。過去の記事が今もGoogleで検索され、今日初めて会社を知った人が読んでくれる。
重要なのは、記事は「書いたら終わり」ではないということ。公開した瞬間から、365日24時間、働き続ける。担当者がいなくても、経営者が旅行中でも、記事はずっとそこにある。
これが、発信を「経費」ではなく「資産」として考える、という視点の根拠です。
SNSに毎日投稿し続けることを「経費」とするなら、蓄積型の記事はやめても残り続ける「資産」になる。どちらが悪いということではないが、中小企業の経営者が発信に使える時間は限られている。だとすれば、積み上がって残るものに投資するという発想は、経営判断として合理的だと思っています。
AIは「楽をするための道具」じゃなく、「仕組みを動かす燃料」だと思っている
「AI活用」というと、「楽ができる」「時短になる」という方向で語られることが多い。それは間違いじゃないんですが、僕はもう少し手前の話をしたくて。
AIが本当に力を発揮するのは、仕組みの中に組み込まれたときだと思っています。
たとえば、経営者が伝えたいことを箇条書きでメモする。それをテンプレートに流し込む。AIがSEOを考慮した記事に整える。担当者が確認して公開する。このプロセスが整っていれば、誰がやっても回る。経営者の文章力に依存しない。担当者が変わっても止まらない。
ここで大事なのは、AIを使うこと自体が目的ではない、ということ。発信が続く仕組みを作ることが目的で、その仕組みを回すためにAIを使う。この順番を逆にすると、「とりあえずAIで記事を作った」で終わって、また止まる。
コントリが経営者の発信設計に関わるとき、必ずこの「仕組みが回る状態になっているか」を起点にする理由も、ここにあります。
自社に「発信する力」を持てるかどうか
もう一つ、経営者の方に考えてほしいことがある。
外注と内製の話です。コンテンツ制作を外注している会社は多い。それが悪いとは思っていない。でも、外注は「記事を買っている」ということで、発信する力を買っているわけではない。
外注で記事を作り続けた結果、3年後に社内に何が残るか。記事は残る。でもノウハウは外部のライターや代理店が持っている。担当者が変わっても「発信文化」が根付いているか、というと、難しいことが多い。
一方、自社に仕組みを持てれば、記事数は無制限に増やせる。ノウハウが社内に蓄積される。チームが「発信する会社」になっていく。この差は、1年後よりも3年後、5年後に大きく出てくる。
もちろん、外注が向いている会社もある。すべてを内製化する必要もない。ただ、「発信する力を、会社の中に作る」という視点を一度持ってほしいと思うんです。それだけで、発信に対する意思決定の質が変わってくる。
5月8日、この話をちゃんとしたいと思った

そういうことを考え続けてきて、ちゃんと話す場を作ろうと決めた。
5月8日(金)20:00〜21:00、オンライン(Zoom)で無料セミナーを開催します。テーマは「発信が続く仕組みを、AIで作る」。
発信が続かない構造的な理由、蓄積型発信とAI活用の組み合わせ方、そして経営者のメモが記事になるまでのプロセスをライブデモでお見せする予定です。「理論の話だけじゃ伝わらない」と思っているので、実際に動いているところを見てもらいたい。
「発信したいが続かない」「外注コストが重い」「うちに合うやり方が分からない」という方に来てほしいと思っています。
まずは聞くだけでも、構わないです。
詳細・お申し込みはこちら https://hasshin-lab.comtri.jp/seminar/20260508/
発信の仕組みを持てた会社が、どう変わっていくか。そのプロセスに伴走できる会社でありたいと、コントリは思っています。
■ コントリのサービス
経営者インタビューメディア「コントリ」 https://comtri.jp/
発信の仕組みづくり「ハッシンラボPremium」 https://hasshin-lab.comtri.jp/hasshin-lab-premium/
発信に関する情報ポータル「ハッシンラボ」 https://hasshin-lab.comtri.jp/
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