「発信できる自分」を守る——健康と経営ビジョンの、思わぬ関係

経営者が「健康管理」を語るとき、どこか自己啓発っぽく聞こえてしまうことがある。

「睡眠をしっかり取りましょう」「運動習慣を持ちましょう」——正しいけれど、それが事業とどうつながるのかが見えにくい。だから後回しになる。優先順位の低いものとして、日常の隅に追いやられていく。

最近、朝のランニングを再開して、改めて気づいたことがある。健康は「自己管理の問題」ではなく、「経営資源の問題」だということ。

今日は、そのことを少し深く考えてみたいと思う。

発信の質は、発信者のコンディションが決めている

コントリは、中小企業の発信を変えることをミッションとしている。

多くの経営者とお話する中でよく感じるのは、「伝えたいことはある。でも言葉にならない」という状態になっている方が、決して少なくないということ。

ネタがない、時間がない、文章が苦手——そういった理由が挙げられることが多い。でも実は、「思考がクリアでない状態」が発信の最大の障壁になっていることがある。

頭が疲れている状態では、自分が何を伝えたいのかが整理できない。整理できないから言葉にならない。言葉にならないから発信できない。発信できないから、いつまで経っても「伝えたいことはある」で止まったまま——。

このサイクルに入ってしまうと、発信はどんどん遠のいていく。

そしてこのサイクルの入口にあるのが、「疲弊した状態」であることが多い。

ランニング中に起きていること

朝、走り始めると、最初はただしんどい。呼吸が追いつかなくて、何も考えられない。

でも一定のリズムができてくると、不思議と頭の中のノイズが落ち着いてくる。雑多な情報や、解決しきれていない問題が、少しずつ整理されていく感覚がある。

そのタイミングで、「自分はいま何を大切にしているか」「会社はどこに向かっているか」「お客様に何を届けたいか」という問いが自然に浮かんでくる。

デスクの前で意識的に考えようとしても、なかなかたどり着けない問いに、走りながらたどり着くことがある。

身体を動かすことで、思考が動き出す

これは感覚論ではなくて、発信においても実際に影響していると思うんです。クリアな発信のためには、クリアな思考が必要で、クリアな思考のためには、クリアなコンディションが必要。その意味で、健康は発信の基盤でもある。

ビジョンは「考えるもの」ではなく「感じるもの」

もうひとつ、走りながら気づいたことがある。

経営のビジョンや、自分自身の人生のビジョンというのは、論理的に組み立てるものだと思っていた時期があった。「○年後に売上をこうして、事業をこう展開して……」という計画に落とし込むもの、として捉えていた。

でも走りながら感じるのは、ビジョンというのはむしろ「感じるもの」に近いということ。

「なぜこの仕事をしているのか」「誰のために発信しているのか」——そういう問いに対する答えは、論理よりも先に、感覚として浮かんでくることが多い。

経営者がお客様に自社の想いを語るとき、一番伝わるのは、理路整然とした説明よりも、体から滲み出るような「本気」だと思うんです。

その「本気」は、自分のビジョンと深くつながっているときに生まれる。健康な状態でビジョンと向き合い続けることが、「伝わる発信」の源泉になる。そうコントリは考えています。

健康管理を「後回し」にするコストを、経営視点で考える

「忙しくて運動できない」という声をよく聞く。

正直、僕も同じ時期が続いていた。でも改めて考えると、健康を後回しにすることで生じるコストは、運動にかける時間より大きい。

疲労が蓄積すると判断の質が下がる。判断の質が下がると、ひとつひとつの意思決定に時間がかかる。時間がかかると、さらに忙しくなる。忙しくなると、運動がもっと後回しになる——。

このループは、気づかないうちに進行していく。

コントリのお客様である中小企業の経営者の方々は、多くの場合、会社そのものが「経営者の心身のコンディション」と直結している。経営者が元気でいることは、会社の継続性そのものに関わる話だと思うんです。

健康管理は、自己ケアではなくリスクマネジメントでもある。

そう捉えると、朝のランニング30分を「時間のコスト」ではなく「経営への投資」として見ることができる。

「発信できる自分」を、意識的に守っていく

コントリとして、経営者の方と向き合うとき、「その方がどういう状態のときに、一番いい発信ができるか」を意識するようにしている。

気力が充実しているとき、自分のビジョンがクリアなとき、日々の仕事に充実感があるとき——そういうときに語られる言葉は、本当に輝いている。自然に「伝わる」言葉になっている。

逆に、疲弊している状態でいくら言葉を絞り出しても、なかなか届かない。

これは何も特別なことじゃなくて、当たり前の話。でもその当たり前が、発信においては大きな差を生む。

「発信できる自分」を守ることは、経営者としての責任のひとつかもしれないと、最近はそう思うようになった。

健康を土台に、ビジョンをクリアにして、毎日少しずつ届けていく。

コントリが目指す「中小企業の発信を変える」というミッションも、その一歩一歩の積み重ねの先にある。まず自分が、その姿勢を体で示していきたいと思っています。


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