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自己理解なき発信は、なぜ届かないのか——経営者の「やりたいこと」と、伝わる言葉の関係

インタビューの仕事をしていると、ときどき気になることがある。

発信量は多い。ウェブサイトもSNSも定期的に更新している。でも、なんとなく「届いていない感じ」がする——そういう経営者と話す機会がある。

言葉にするのが難しいのだけれど、その記事や投稿に「その人らしさ」が薄い、という感覚がある。情報としては正確だし、文章も整っている。でも読んでも、その経営者がどんな人で、何を大切にしていて、なぜこの仕事をしているのかが、見えてこない。

昨日、カウンセラーの桜華純子さんにインタビューをした。21年間、カウンセリング・腸活・美容の三軸でクライアントと向き合ってきた方だ。経営者のクライアントも多く、「やり方に終始してしまう人ほど、視野を遠くに持つことが大切」という言葉が印象的だった。

そのインタビューを通じて、改めて考えさせられたことがある。発信が届かない経営者と届く経営者、その差はどこにあるのか、という問いだ。

「夢が叶わない人」と、発信が届かない人の共通点

桜華さんが言っていた。夢が叶わない人のパターンの一つに、「自己理解がちゃんと育まれていないと、自分ではないことを夢見てしまう」ケースがある、と。人から言われた価値観だったり、本当は自分がやりたいことではないものだったりして、モチベーションが上がらない、熱量がいかない、途中で気づく——というパターン。

これは、発信に全く同じことが言えると思っている。

「競合他社がやっているから」「SEOに効果的だと聞いたから」「コンサルタントに勧められたから」——そういう理由で始めた発信は、どこかで熱量が落ちる。継続できなくなる。あるいは継続できたとしても、言葉が薄い。

発信の熱量は、自分の「やりたいこと」の明確さに比例していると、多くの経営者を見ていて実感している。どんなに頻度を増やしても、どんなにテクニックを磨いても、その人の「やりたい気持ち」が言葉の奥に見えなければ、読む側には届かない。

「やりたいこと」は消えたのではなく、気づかれていない

桜華さんはこう話してくれた。

「自分でも気づいていない、忘れてしまっているだけで、潜在意識には本来みんな持っているんですよね。それを引き出すお手伝いもさせていただいています」

この言葉が、コントリが経営者インタビューを続けている理由と重なった。

多くの経営者は、最初「自分の話なんて大したことない」と言う。でも、話を聞き始めると、そうじゃない。商品へのこだわり、従業員への想い、事業を立ち上げた背景にある体験——そういうものが、必ずある。

ただ、日々の業務に追われる中で、その想いを言葉にする機会がないだけだったりする。

インタビューが終わった後に「こんな話、普段誰にもしないんですよ」と言っていただける瞬間がある。それが出てきたとき、そこにこそ発信の核がある。届く言葉は、外から持ってくるものじゃなくて、その人の中からしか生まれない。

自己理解が、発信の「芯」をつくる

コントリに「発信の仕組みをつくりたい」と相談にくる経営者に、最初によく聞くことがある。

「何のために発信しますか?」ではない。それだと「集客のため」「認知拡大のため」という答えが返ってくる。聞きたいのはそうじゃなくて、「あなたは、どんなことに本気になれますか?」に近い問いだ。

自己理解の深い経営者の発信には、共通点がある。言葉が迷っていない。主語がぶれていない。読んでいて「この人はこういう人だ」というイメージが、すっとくる。

逆に、自己理解が薄いまま発信設計をしてしまうと、どこにでもある文章になる

競合と似たような言葉、業界全体で使われているような表現、どの会社のウェブサイトに書いてあってもおかしくない内容——。それは「発信している」けれど「届いている」とは言い難い。

出会いの質を高めるために発信するなら、まず自分の輪郭をはっきりさせることが先だと思っている。誰が読んでも「あなた」に見える発信より、特定の誰かに「これは自分のことだ」と思わせる発信の方が、結果として深いつながりをつくる。

「自分への貢献」が、発信の持続力を生む

インタビューの中で、もう一つ印象に残った言葉がある。

「貢献心が旺盛な方って、他人への貢献と同じくらい、自分自身への貢献ができているかを問いかけてみてほしいんです。自己犠牲になっているところがあると、体に正直に出てきます」

経営者は、誰よりも「誰かのために」と動いている人たちだ。顧客のために、従業員のために、地域のために——。そのエネルギーは本当に尊い。

ただ、そのベクトルが外側にばかり向いていると、自分自身の「やりたいこと」「大切にしていること」「何が好きか」——そういう感覚が薄くなっていく。自覚しないまま、じわじわと。

自分の想いを整えることが、発信の質と継続力に直結すると思っている。

「今の自分はどんな状態か」「この仕事を通じて何を実現したいか」——それを定期的に自分に問いかけている経営者の言葉は、強い。揺らがない。ちょっとやそっとで更新が止まらない。それが積み重なって、信頼される発信になっていく。

コントリがインタビューに継続してこだわっている理由の一つもここにある。記事を書くことが目的ではなく、経営者自身が「自分はこういう人間で、こういうことがやりたいんだ」と再確認できる機会を、インタビューという形でつくりたいと思っているからだ。

「まず自分を知ること」から始まる発信設計

桜華さんはインタビューの最後にこう言っていた。

「自己理解をせずに目標を立てるのは少し難しい。まず自分を知りましょうというところから始めた方が、悔いのない人生を生きていけると思います」

発信に置き換えると、まず自分の想いを知るところから始めた発信が、悔いのない発信になると思う。

届く発信をつくるために必要なのは、最新のツールでも、毎日の更新頻度でも、バズる見出しのつくり方でもない。まず必要なのは「自分がなぜこの仕事をしているのか」「誰に何を伝えたいのか」という、シンプルだけど深い問いと向き合うことだ。

コントリのインタビューは、単に情報を取材して記事にする作業ではない、と思っている。話を聞く中で「その経営者が何に本気になれるか」「どんな想いがこの事業の根っこにあるか」を一緒に探っていく作業だ。その問いが見えてきたとき、初めて「届く言葉」を一緒につくっていける。

経営者の想いが届く世界をつくっていきたい。それがコントリの存在理由です。 もし発信のことで「なんとなく届いていない気がする」と感じているなら、気軽に声をかけてもらえたら嬉しいなと思います。


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