「誰かのために」が、経営者の発信を本物にする——届く言葉には、向きがある

経営者の方と話していると、発信が続かない理由として「時間がない」「何を書けばいいかわからない」という声をよく聞く。

それはたしかにある。実際に忙しいし、コンテンツのネタ切れという悩みも本物だと思う。

でも、もう少し話を掘り下げていくと、もうひとつの理由が見えてくることがある。「誰のために書いているのかが、自分でもよくわかっていない」という状態が、発信を止めている大きな要因になっているんです。

コントリで経営者の発信に向き合う中で、届く言葉と届かない言葉には、技術よりも前に「向き」があると感じるようになった。今日は、そのことを書いてみたいと思います。

「自分のため」の発信が、長続きしない理由

「認知を広げたい」「ブランドを高めたい」「採用につなげたい」。

発信を始める理由として、これはぜんぶ正しい動機です。間違っていない。でも、これだけだと、どこかのタイミングで空回りが始まる。

なぜかというと、「自分のため」の発信は、フィードバックが遅いから。認知が広がるのも、採用につながるのも、時間がかかる。その間に「これ、意味あるのかな」という気持ちが積み重なって、いつの間にか更新が止まっている——というパターンを、本当によく見てきた。

発信の継続性を支えているのは、誰かに届いたという実感なんです。

「読んでくれた人が、こう感じてくれた」「この記事がきっかけで連絡をくれた」——そういう手応えがあってはじめて、人は発信を続けられる。そしてそれは、「誰かのために書いている」という前提があるとき、はるかに得やすくなる。自分のためじゃなくて、誰かのために。この違いは、見た目よりも大きい。

人を動かす経営者に、共通するものがある

たくさんの経営者にインタビューをしてきた中で、ひとつ気づいたことがある。

「この人の話、なんか伝わってくる」と感じる経営者には、共通するものがあるんです。

話が上手いとか、言葉が洗練されているとか、そういうことじゃない。語っている言葉の向きが、外を向いているんです。

社員のために、お客さんのために、地域のために——「自分がどうなりたいか」じゃなくて、「誰かにどうなってほしいか」が言葉の根っこにある人の話は、聞いている側の胸に届く。

逆に、実績や売上や自社の強みを正確に語っていても、なんとなく「遠い」と感じることがある。言葉が相手に向かっていないと、どれだけ情報量が多くても刺さらないんだと思うんですよね。

言葉の向きが、届くかどうかを決めている。

「届く発信」と「届かない発信」の、本質的な違い

発信の技術的な話でいうと、SEOとか文章構成とか、いろいろある。それも大事なんですが、コントリが一番大切にしているのは、そこよりも手前のことです。

「誰に」「何を届けたいのか」が、書いた人の中で明確になっているかどうか。

これが曖昧なまま書かれた文章は、読む人に「自分ごと」として届かない。どこか他人事に感じる。「参考になるけど、自分の話じゃないな」という感覚で読まれてしまう。

でも、「この状況で悩んでいる人に、これを届けたい」という気持ちで書かれた文章は、その人に届いたとき、ちゃんと刺さる。「まさに自分のことだ」と思ってもらえる。

届く発信の源は、誰かへの想いだと思っています。

技術は、その想いを届けるための手段。順番が逆になると、うまくいかない。発信に行き詰まっている経営者と話すと、この順番が逆になっていることが多い。まずどう見せるか、どう拡散するか——そこから入ってしまっている。

コントリが「想いの向き」にこだわる理由

コントリで経営者インタビューを続けているのも、この考え方がベースにある。

経営者の方が持っている想いって、本当に豊かなんです。社員への感謝、お客さんへの誇り、自社の製品や技術へのこだわり、業界や地域をよくしたいという思い……。

それが、うまく外に出ていない。

ウェブサイトの会社概要には「品質にこだわります」と書いてある。でも、なぜそこまでこだわるのか、そのこだわりが誰かの何を解決しようとしているのか——そこまで書いてあるケースは、意外と少ない。

「伝えている」と「伝わっている」は、違うんです。

伝えるのは自分発信。伝わるのは相手起点。

経営者の想いを、相手に届く言葉に変える——それがコントリの仕事だと思っているし、そのためにインタビューという形を使っているのも、話を深掘りしないと見えてこない「誰かへの向き」が、必ずその人の中にあるからです。それが出てきた瞬間が、インタビューで一番好きな場面だったりします。

「誰かのために」を、発信設計の軸に据える

経営者が発信を続けるうえで、テクニックより先に決めてほしいことがある。

「自分の発信は、誰のために存在しているのか」ということ。

これが決まると、何を書くかが自然に定まってくる。誰に届けたいかが明確なら、何を書けばいいかに悩まなくなる。続けることも、それほど苦しくなくなる。

「誰かのために」という気持ちが、発信の継続を支えるんだと思うんです。

そしてその発信が積み重なったとき、受け取った相手の中に信頼が育っていく。「この人の言葉には、自分たちへの想いがある」と感じてもらえるようになっていく。

それが、出会いの質を変えていく。たくさんの人に届けることよりも、ちゃんと届くべき人に届く発信の方が、経営に本当の意味でつながっていくと、僕は思っています。

コントリは、経営者の想いが「届く」その先まで、一緒に伴走していきたいと思っています。

「発信の設計を見直したい」「インタビューを通じて自社の想いを言語化したい」と感じたなら、気軽に話しかけてほしいなと思います。


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