AI時代の経営者に必要なのは「集中の設計」だと思う

ここ最近、経営者の方々と話していると、ある共通の悩みに気づく。

「なんとなく忙しいけど、大事なことが進んでいない気がする」

言葉は少しずつ違うけれど、根っこにあるものは同じように見える。やることは増えている。ツールも増えている。なのに、手応えが薄い。そういう状態。

AIが発達し、並行して複数の作業をこなせる環境が整った今、この感覚はむしろ広がっているんじゃないかと思っている。

「並行できる」と「並行していい」は別の話

AIツールの普及で、一人でこなせる業務の量は確実に増えた。メール、資料作成、情報収集、タスク管理——以前なら専任で動かしていたような仕事が、ツールの力を借りてひとりでも回せるようになってきた。

これは間違いなく恩恵だと思う。

ただ、その恩恵に乗っかるうちに、「並行できる」と「並行してやっていい」の区別が曖昧になってきている気がしている。

本当に頭を使って深く考えるべき仕事——たとえば、事業の方向性を決める判断、重要な提案の組み立て、採用や人事に関わる意思決定——こういった仕事は、断片的な注意では精度が出ない

「空いた時間にちょこちょこ考えてまとめる」ではなく、まとまった時間をブロックして、そこに全神経を向ける。それをやるかどうかで、アウトプットの質がまったく変わってくる。

でも、複数のタスクを並行管理できる環境が整っていると、ついそれをやってしまう。できるから、やってしまう。

「管理すること」そのものがエネルギーを使う

僕がここ最近で改めて実感しているのは、タスクを管理することそのものが、体力を使うということ。

「あの件、どこまで進んだっけ」「次はこれをやらないと」「あっちも止まってたな」——こういう思考が頭の中に常駐している状態は、じつは相当なエネルギーを消耗する。

しかも慣れると気づかなくなる。疲れているのに、疲れていると感じにくくなる。

一つのことに集中している時は、疲れ方が違う。消耗するには消耗するけれど、それは「使いきった疲れ」であって、「散らかった疲れ」とは質が違う。

経営者として、この違いは見逃せないと思っている。

分散した集中は、判断の質を下げる。

そして、AIが増えれば増えるほど、人間がやるべき仕事は「より高度な判断」に集約されていく。その判断の質が落ちていたとしたら、どれだけ良いツールを使っていても、意味が薄れてしまう。

AI時代に問われる「自分の体力管理」

「AI時代は効率の時代」という文脈で語られることが多い。たしかにそれはそうだと思う。

でも、効率化の恩恵を最大限に受けるためには、使う側の人間がちゃんとしていることが前提になる。

ここで言う「ちゃんとしていること」は、スキルや知識の話だけじゃない。身体的・精神的な体力を適切に管理できているかどうか、という話。

深く考えられる体力。一つのことに向き合い続けられる集中力。判断を積み重ねても疲弊しない精神的な余力。

こういったものが、AI時代の経営者には求められると感じている。

ツールがいくら優秀でも、そのアウトプットを正しく判断して活かすのは人間だ。自分の体力管理ができていない経営者は、良いツールを持っていても使いこなせない——これは、少し厳しい言い方かもしれないけれど、実感としてそう思っている。

逆に言えば、体力管理ができている経営者は、AIとの相性がとても良くなる。自分が深く考えるべきことだけに集中し、それ以外をツールに任せる。この切り分けが自然にできるようになる。

「効率より集中」がなぜ結果的に早いのか

もう一つ、経営者として意識してほしいと思っていることがある。

「効率を求めながら集中する」のは、実は矛盾しているということ。

何かをやりながら、同時に「もっと効率よくできないか」と考える。それ自体が、集中を妨げる思考になってしまう。

大事な仕事をするときは、効率を考えない。その仕事だけに向き合う。それが結果的に一番早くて、精度が高い。

これを発信の仕事に置き換えると、よくわかる。

インタビューで経営者の話を聞くとき、「あとで編集すればいい」「この部分はAIで補完できる」と頭のどこかで考えながら聞いていると、相手の言葉の奥にある本質を捉え損ねる。

逆に、その場の会話だけに意識を向けていると、ふとした一言から、その経営者の核心が見えてくることがある。

集中とは、相手への敬意でもある。

これは発信の仕事に限らず、経営の多くの場面に当てはまるんじゃないかと思っている。

コントリが大切にしている「一つのことに向き合う時間」

コントリがインタビューやコンテンツ制作において大切にしているのは、この「向き合う時間」の質だ。

AIを活用しながら制作を進める場面も増えているけれど、それはあくまで補助であって、経営者の言葉の本質を捉える部分はやはり人間が向き合わないといけないと思っている。

ハッシンラボPremiumでも、コンテンツを量産する仕組みを提供しているが、「深く考えるべきテーマ」と「仕組みでこなせるタスク」の区別は、常に意識してもらえるようにしている。

発信を資産にしていくためには、継続することと同時に、一つひとつの発信の質が大事だから。

経営者が忙しいのはよくわかる。だからこそ、何を集中してやるか・何をシステムに任せるかを意識的に設計してほしいと思っている。

コントリはその設計を、経営者と一緒に考えていきたい。

そのことが、長く続く発信をつくることにつながると信じている。


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