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サーチコンソールのプラットフォームプロパティとは?SNS・YouTubeの検索価値を測る新機能をわかりやすく解説

「X(旧Twitter)もYouTubeも頑張っているけれど、それが売上や集客に本当につながっているのか、いまひとつ見えない」——。SNSや動画に力を入れる経営者の方ほど、こんなもどかしさを感じておられるのではないでしょうか。自社サイトのアクセスはGoogleアナリティクスで見えても、「サイトの外」にある自社の発信は、これまで数字で語りにくい領域でした。

その空白を埋める新機能が、2026年7月末にGoogleサーチコンソールへ加わりました。「プラットフォーム プロパティ」です。本記事では、この機能が何を測れるのか、なぜ今の時代に重要なのか、そして中小企業がどう活かせるのかを、専門用語をかみ砕いてわかりやすく解説します。

プラットフォーム プロパティとは?まず結論

はじめに結論からお伝えします。プラットフォーム プロパティとは、自社のドメイン外——YouTubeやSNSなど他社プラットフォーム上にある自社コンテンツについて、Google検索からの表示回数やクリックを確認できるサーチコンソールの機能です。2026年7月30日に、すべてのユーザーが使えるようになりました。

これまでサーチコンソールは、基本的に「自社が所有するサイト(ドメイン)」の検索パフォーマンスを見るための道具でした。プラットフォーム プロパティは、その視野を「自社サイトの外にある自社の発信」まで広げるもの、と捉えるとわかりやすいでしょう。SNSや動画の運用が、検索という土俵でどれだけ価値を生んでいるか——その一端が、初めて数字で見えるようになります。

なぜ今、これが重要なのか|AI検索時代の「外部評価」

「便利そうだけれど、うちには関係あるのだろうか」——そう思われた方にこそ、知っていただきたい背景があります。それは、企業の評判が「自社サイトの外」で決まる時代になってきた、ということです。

ブランドの評判は、自社サイトの外で決まる

ChatGPTをはじめとするAI検索が広がるなか、AIが「どの会社を薦めるか」を判断する材料は、必ずしも自社サイトだけではありません。海外の大規模調査では、AIが商品やサービスを検討する初期段階で示すブランド言及の85%が、自社サイトの外=第三者サイト由来だったと報告されています(自社サイト由来はわずか13%)。さらに、AI回答の引用元をたどると、コミュニティ・口コミ系サイトが引用全体の約48%を占めていたそうです(AirOps×Kevin Indig、2026年)。

つまり、これからの集客では「自社サイトをどう磨くか」だけでなく、「サイトの外で、自社がどれだけ語られ、見られているか」が大きな意味を持ちます。SNSや動画は、まさにその「外」の主戦場。プラットフォーム プロパティは、その主戦場の成果を可視化する道具だといえます。

これまで「測れなかった努力」に、光が当たる

SNSや動画の運用は、効果が見えにくいために社内で後回しにされたり、「なんとなく続けている」状態になりがちです。しかし、検索という客観的なものさしで数字が見えれば、「この動画は検索経由でよく見られている」「この発信が入り口になっている」といった手応えを、根拠を持って語れるようになります。担当者の頑張りを正当に評価する材料にもなるでしょう。

従来のプロパティとの違い

サーチコンソールには、もともと2種類のプロパティがありました。そこに新しく加わったのがプラットフォーム プロパティです。それぞれの守備範囲を整理しておきましょう。

種類 測る対象 こんなときに
URLプレフィックス 指定したURL配下(例:https://自社サイト/blog/) サイトの一部だけを絞って見たい
ドメイン 自社ドメイン全体(www有無・httpsをまとめて) 自社サイト全体をまとめて把握したい
プラットフォーム(新) 自社ドメインの外にある自社コンテンツ(YouTube・SNS等) サイトの外の発信の検索価値を見たい

※Googleサーチコンソールのプロパティ種別(2026年7月時点)をもとに整理。

ポイントは、従来の2つが「自社サイトの中」を見るものだったのに対し、プラットフォーム プロパティは「自社サイトの外」を見る、という点です。これまで死角だった領域に、初めて計測の光が当たったといえます。

できること・注意しておきたいこと

できること

  • YouTubeなど他プラットフォーム上の自社コンテンツが、Google検索からどれだけ表示・クリックされたかを確認する
  • 「サイトの外の自社」の検索パフォーマンスを、サーチコンソールの慣れた画面で把握する
  • SNS・動画運用の成果を、感覚ではなく検索データという客観指標で語る

注意しておきたいこと

便利な機能ですが、万能ではありません。計測できるのはあくまで「Google検索経由」の数字であり、SNSアプリ内での再生数やエンゲージメントそのものを置き換えるものではありません。また、対象となるプラットフォームや表示のされ方には条件があります。まずは「自社に該当するプロパティが表示されるか」を確認し、数字はこれまでの各SNS・動画の管理画面とあわせて、総合的に読むのがよいでしょう。新しい機能のため、仕様は今後変わる可能性がある点も念頭に置いておきたいところです。

中小企業はどう活かすか|3つのステップ

難しく構える必要はありません。今日から踏み出せる3つのステップに整理しました。

① まず、自社の該当プロパティがあるか確認する

最初の一歩は、サーチコンソールを開いてプラットフォーム プロパティが表示されるかを確認することです。YouTubeチャンネルやSNSアカウントを運用している企業なら、まずはここをのぞいてみる。今週の”ちょっとした確認”として、ぜひ取り入れてみてください。

② SNS・動画の「検索価値」を月に一度ふり返る

次に、月に一度でよいので数字を見る習慣をつけましょう。どの発信が検索経由でよく見られているかがわかれば、「どんな内容が入り口になりやすいか」が見えてきます。反応の良いテーマを厚くし、そうでないものは見直す——この小さな改善の繰り返しが、発信を”なんとなく”から”根拠のある活動”へと変えていきます。

③ 「外部評価を増やす発信」へつなげる

そして最も大切なのが、測って終わりにしないことです。冒頭でお伝えしたとおり、AI時代の評判は「自社サイトの外」で85%が決まります。だからこそ、計測で見えた手応えを、外部評価を増やす発信へつなげていく視点が欠かせません。自社での発信に加え、取材を受けて第三者メディアに自社の一次情報を載せてもらうことも、その有力な一手です。経営者インタビューは、想いや事業の背景を第三者の視点で言語化し、外部に残す行為そのもの。コントリでも、経営者の方への取材を重ねるなかで、そうした記事が新たな出会いのきっかけになる場面に繰り返し立ち会ってきました(たとえば北海道クラフトビールの先駆者・坂口憲正さんの取材記事のような形です)。AI検索そのものへの向き合い方は、ChatGPTに引用される方法とは?AI検索(LLMO)で選ばれる企業になる5つの対策もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. プラットフォーム プロパティは無料で使えますか?

はい。Googleサーチコンソール自体が無料のツールで、この機能も追加費用なく利用できます。2026年7月30日から、すべてのユーザーに提供されています。

Q. Googleアナリティクスとは何が違うのですか?

アナリティクスは主に「自社サイトに来た人」の行動を見る道具です。一方プラットフォーム プロパティは、「自社サイトの外にある自社コンテンツ」がGoogle検索でどう見られているかを見るもの。守備範囲が異なるため、両方を組み合わせると全体像がつかみやすくなります。

Q. SNSをやっていない会社でも意味はありますか?

この機能自体は、外部プラットフォームでの発信がある企業ほど活きます。ただし「サイトの外で語られることが重要」という考え方は、SNSの有無にかかわらず大切です。まずは取材や口コミなど、第三者の場で自社が話題になる機会を増やすことから始めるのもよいでしょう。

まとめ

プラットフォーム プロパティは、これまで死角だった「自社サイトの外にある自社の発信」の検索価値を、初めて数字で見せてくれる新機能です。AIが企業を評価する材料の85%が第三者サイト由来という時代に、「外の自分」を測る目を持てることの意味は、決して小さくありません。

大切なのは、数字を眺めて終わりにせず、外部評価を増やす発信へとつなげていくこと。SNSや動画をコツコツ続けてきた御社の努力は、きっと数字となって表れ始めます。その一つひとつが、「AIにも、人にも選ばれる会社」への確かな歩みになっていくはずです。

飯塚昭博

この記事の著者

飯塚 昭博

Akihiro Iitsuka

コントリ株式会社 代表取締役

青山学院大学卒業後、自動車会社にて年間180億円規模の設備調達を担当。中小企業経営者の想いに触れる中でその価値を伝えることに使命を感じ、2023年独立。経営者インタビューメディア「コントリ」を運営し、100社以上の経営者を取材。SEO・AI活用・発信設計を通じて中小企業の「伝わる発信」を支援している。

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